スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
想う
2009年10月02日 (金) | 編集 |
注:追悼なので今回はしんみりです。少し小説版の設定も借りています。(ナナリーとか)
もうルルーシュが居なくなって1年たつんですね。早いです。

実はロロはナナリーと同じ経緯を経て愛されていたのではないかとふと思って書きました。
私の中の解釈は色々で一つには決められないんですが、そのうちの一つです。




ロロ、俺の話を聞いてはくれまいか。


あの頃と変わらぬ夜空を見上げながら俺はヘッドホンをかける。

そこから流れるのは大切な・・・しかし、もうこの世には居ない弟の声。
蜃気楼のレコーダが拾っていたロロの最後の言葉達。

じっと目をつぶって聞いていると、まるで今そこにお前がいるように思える。

「ロロ・・・。」

俺は虚空に話しかける。
きっとお前は約束したとおり、俺の側にいると思うから。



なあ、ロロ。聞いてくれ。お前になら話せそうな気がするんだ。
誰にも言わなかった俺の過去を。

誰にも話せなかった俺の闇を。

ロロ、嘘をついていてごめん。殺そうとしたりしてごめんな。でも、俺はお前を愛しているよ。
ナナリーと同じぐらい・・・いや、それ以上に愛してるんだ。

俺は誰もいない空間を抱き寄せた。
いないように見えてもきっとロロはそこに居るから。


俺はかつてお前を殺そうとした。
・・・だけど、俺は昔ナナリーの事も殺そうとした事があったんだよ。

『そんなの、信じられない』ってお前は言うだろうか。

でも本当なんだ。

俺は昔、ナナリーが憎くて憎くてたまらなかった。
そしてその細い首に手をかけたんだ。


失望したか?
昔から俺はこういう男なんだ。自分でもイヤになる。

あんなか弱い、体の不自由な妹を殺そうとするなんて、そもそも人間失格だよな?
笑ってくれてもいいぞ。軽蔑しても。

それでも俺はお前に本当の俺の姿を知って欲しい。
きっとお前だけは困った顔をしながらも静かに聞いてくれると思うから。



俺は幼い頃愛する母を失った。仲の良かったユフィとも引き離された。
父を憎み、ブリタニアを呪い、一人の力で生きていこうとした。

ナナリーは俺の唯一の心の支えだった。


・・・でも俺はその時まだ10歳の子供だったんだ。
今なら簡単に出来る事も、当時の俺には気の遠くなるような作業だ。

日中はやった事も無い料理や洗濯をそれこそ必死でやった。。

暑くなって着替えが必要なので服は古着屋から何とか買った。
母の形見の宝石を売ったとて俺達が大人になる日はまだまだ遠い。
少しの無駄使いだって出来はしない。
お金が尽きれば俺達には死が待っている。

買った二人分の古着はサイズが合って無くて夜、ロウソクの炎を頼りに指を傷だらけにして直した。

土蔵には水道などあるはずも無く、毎朝バケツを持って井戸まで水を汲みに行った。

つらかった。

とてもつらかった。

救いはナナリーの目が見えないことだった。
何度となく流した涙をナナリーに見られないことだけが救いだった。

酷い兄だろう。
そんなことが救いだなんて。

涙を流しながら、ナナリーの手を握って、

「今日もいい日だった。楽しかった。」と俺は言い続けたんだ。



でも限界はいつかやってくる。

ナナリーは俺が外出すると暴れるようになった。
それも無意識のうちに。


でも俺達は生きていかねばならない。
石を投げられ、さげすまれても食料を買いに町まで出かけねばならないのだ。

帰路に悪童どもに見つかれば取り囲まれて殴られ、踏みつけられた。
それでもナナリーに食べさせるための食料だけは必死で守った。

アザだらけになって重い食料を抱え、よろめくようにして家にたどり着いてみればそこには・・・・・・。




何とか揃えた少ない食器は無残に割れて散らばって。

古着ではあるが綺麗に洗濯して引き出しにしまった服はぐちゃぐちゃに土間の上にほうりだされて。

名も無い野の花だけど、せめてと飾った花々は花瓶代わりのグラスごとナナリーの車椅子に引き潰されていた。

「お兄様?」

手から血を流してなお机を殴りつけるように叩いていたナナリーが嬉しそうに顔を上げる。

「お兄様、お兄様!!私、怖い夢見ちゃいました。でも、お兄様が帰ってきてくれたからもう大丈夫です。」

無邪気に嬉しげにナナリーが微笑む。

差し出された手が俺の服を握り、ドロで汚れたその上に、赤い血が染みを作った。

「ごめんね、ナナリー。もう大丈夫だよ。」

俺はそう言ってナナリーを抱きしめる。


ナナリーのせいじゃない。

ナナリーのせいじゃない。

ナナリーのせいじゃない。

こんなに苦しいのはナナリーのせいじゃない。


・・・だって僕はお兄さんだから。

僕がナナリーを守らなくちゃいけないんだ。


そんな日々が続いた。
わずかな食料を売ってもらうために頭を下げ続け、プライドはどんどん擦り切れていった。

たまに顔を合わすクルルギ家の同じ年の息子は親に買ってもらった服を着て、使用人の作る食事を取って、威張りながら「ブリタニア人のクセに」と会えば必ず罵って来た。

あんなの、虎の威を借る狐じゃないか・・・。

何一つ自分じゃ生きてないくせに・・・。

そう思いながらも父の庇護を受けるあいつが羨ましかった。


・・・俺は、守ってくれる人など誰もいないのに。
居るのは、俺の苦しみなど何一つ解らず、家事を手伝う事すらできない体の不自由な妹だけ。



土蔵の前の痩せた土地をろくな道具も無く耕し種を植える。
命を繋ぐための野菜を育てなければならない。
ナナリーを飢えさせてはいけない。

日本の夏はとても暑くて、汗がぼたぼたと落ちた。

喉が渇いてたまらなくなっていったん戻ったら、土蔵の一番涼しい所に寝かせておいたナナリーがかすかな寝息をたてて幸せそうに眠っていた。

「ふふ・・・。」

幸せな夢を見ているのか、ナナリーが笑う。

「お父様、・・・ありがとう。このお洋服、大切に着ますね・・・。」


その瞬間、頭に血が上った。

俺がこんなに苦しんでいる間、ナナリーはあの憎い父に美しい洋服を貰う幸せな夢を見ていたのだ。


裏切られたと思った。
ためらい無くナナリーの細い首に手を伸ばし締め上げた。

華奢なナナリーは夢とも現ともつかないまま俺の腕を振りほどこうともがいた。
それでも俺はその首を無言で絞め続けた。

・・・ナナリーが死ななかったのは奇跡に近いように思う。

子供の力だったからなのか、それともギリギリのところで無意識に踏みとどまったのか、それはわからない。

ただ、動かなくなくなったナナリーを見て、涙も流せず呆然としていた。
ああ、ナナリーは死んだのだ。
もう動かないのだと漠然と思った。

それからどれ程の時が経ったろう。

俺はハッと正気に返った。

なんて事をしてしまったのだろう。
たった一人の妹をこの手にかけるなんて・・・!!

ナナリーが父親を慕っているのは仕方のないことだった。

あいつは小さくてふわふわのナナリーに甘く、遊んでなどはやらなかったものの、可愛がっていたように思う。

ナナリーも、あいつが来るといつも大喜びだった。

・・・でもあいつはナナリーがあんな事になっても見舞いにも来やしなかった。

「お父様は・・・・?」

不安そうなナナリーを見ていられなくて俺は嘘をついた。

人質として敵地同然の日本にやられた時もそうだ。

だからナナリーにとっては、今でも懐かしい、優しいお父様なのだろう。
俺がそう仕向けた通り。
俺がつき続けた嘘を信じて。



コホッ・・・・と小さな咳が聞こえた。

「ぉ・・・お兄・・・さ・・ま・・・。」

小さく唇が動き俺の名を呼ぶ。

「たす・・・けて・・・おにい・・・さま・・・・・・・」

自由にならない体をわずかに起こし、必死で手を伸ばしていた。

「ナナリー!!!」

駆け寄って抱きしめて泣いた。
声を立てて、顔をぐしゃぐしゃにして。

「おにい・・・さま?
なにか・・・悲しいことがあったのですか?」

ナナリーが首をかしげてかすれた声で問う。

「大丈夫です。お兄様にはナナリーがいますもの。
大丈夫・・・大丈夫ですわ。」

ナナリーの小さな手が俺を優しく撫でていった。


あの日の事を俺は忘れない。

ナナリーは憎くて愛しい妹だった。
憎んで恨んでそれでも愛しい妹だった。





それから日々がたち、スザクとの交流が始まり、俺は親友を得た。
嬉しかった。

スザクは俺と一緒にナナリーを守ってくれた。

悪童にいじめられる事も無くなった。
俺もナナリーもまた笑えるようになった。

・・・そんな幸せな日々もブリタニアの日本侵攻でめちゃくちゃにされてしまったけど。


俺はシスコンだと思う。それは自他共に認めるところだ。
でも、ただ盲目的に可愛かったワケではなくて、そんな事もあったんだよ。

血がつながっているから兄弟だというのは幻想だ。

俺は父を憎み、兄クロヴィスも殺した。

でもナナリーは可愛かった。
ずっと一緒に暮らしてきた小さな妹。
血を吐くように苦しい思いをしてでも幸せにしてやりたいと思った妹だった。


お前だってそうだったんだよ。
ほんの1年間だったかもしれないけれど、幸せにしてやりたいと思って育てた最愛の弟だった。

憎んだこともあったけど、やっぱり愛していた。失ってから気付くなんて俺は本当に馬鹿だ。

俺がお前を憎んだのは、本当は暗殺者だったからじゃない。
ナナリーの偽物だったからでもない。

俺はお前を愛していたんだよ。
友達のいないお前に心を痛めて本当に心配した。

お前の笑顔がが見たくてあらゆる手を尽くした。

父母に育てられる事のなかったお前が不憫で自分の事なんか全部後回しにした。
それなのに・・・。

お前はあの憎い父の差し向けたあいつのコマだった。

お前が憎かった。

でも、お前の心は結局任務には無く、更に言うなら打算さえなく俺の元にあった。
全てを失い、お前に約束した未来も与える事が出来ない俺を・・・お前を殺そうとした俺を・・・お前はただひたすらに慕い、愛してくれていた。


お前は憎くて愛しい弟だった。
憎んで恨んでそれでも愛しい弟だった。

嘘つきな兄だけど、それだけは本当だ。






お前を失った後、俺はブリタニアに戻り、皇帝となった。

そしてふと思い立ち、蜃気楼のレコーダーを調べてみるとお前の声が残されていた。


マオの姿が浮かんだ。

過去の幻聴に支配されている愚かな男だとあの時は思ったが、今ならその気持ちがわかる。
ロロの記録を全てカードに移し変え、俺は暇さえあればその声を聞くようになった。


王宮の自室からは月がよく見える。
毎夜月を見上げてお前の声を聞きながら一人過ごす。


お前が居たあの頃と変わらぬ夜空にお前の姿を見ながら。

なぁ、ロロ。

お前、知っていたんだな。
俺に使われていたこと。

道具として、使われていた事。


それでも、俺の側にいるのはそんなに楽しかったのか?
育ての親を殺しても・・・
同じ境遇にいる子供達を殺しても・・・

それでも掴まねばならない月だったんだな。

お前にとって俺は・・・闇に、それでも輝く月に見えていたんだな。

「兄さんの事ならなんでもわかる。」

最後の最後にそんな言葉を残し、眠るように逝ったお前。

道具のように使われ、利用されていたんだから、最後に言うなら恨み言だって良かったんだ。


でも、お前は何にも言わなかった。
最後まで俺に騙されたフリをしながら、穏やかに、ただ穏やかにかすかな笑みさえ浮かべて逝った。

お前の最後を思い出すたび、俺の心が悲鳴を上げる。

死んで欲しくなかった。ずっと一緒にいたかった。
それなのに俺なんかのために・・・。

お前を殺そうとした俺なんかのために。


でも俺が欲しかったのは多分そんな愛。


どんなことがあっても、どんな俺であっても愛してくれる無償の愛情。

父に捨てられ、そんな愛情はもうこの世に無いのだと悟ったあの時、俺は愛される事を止めた。
そのかわり、自分だけはそんな愛情を捧げようとナナリーを愛した。


俺だけはどんなことがあってもナナリーを愛し、決して見捨てはしないと。



そして・・・ナナリーは俺を悪魔だといった。

それでも俺の愛は揺るがない。

敵となっても、殺しあう立場になっても。


ただ、やっぱり悲しかったよ。心が引き裂かれそうなほど。

俺は馬鹿だから、ナナリーが俺に騙されてくれる事を望みながら心の奥底で逆も望んだ。

「それでもお兄様が大事です。一番大切です。」と言ってはくれまいかと心の奥の奥で切望した。

もう、愛される事を望むのはとっくの昔に止めたはずなのに。




ナナリーは結局俺の敵となった。

これでナナリーを堕ちた俺の巻き添えにせずすんだとほっとしたと共にぽっかりと胸に穴が空いた。

ユフィを失いシャーリーを失い、お前を失い、その瞬間、俺はナナリーも失ったんだ。


なあ、ロロ。

「僕は兄さんの事なら何でもわかる。」

そう言ってくれたな。


俺の嘘も愛もきっと何もかも本当に知っていたんだろう。

そして俺の行く末も。



だからこうやって俺のために言葉を残してくれたんだ。

いつか俺にとって必要になるだろうと思って。


強がっていても誰より寂しがりやで孤独な俺が本当に欲しかったものをお前だけは知っていた。

お前は俺が一番欲しい言葉を俺に残していったんだ。



なぁ、ロロ。
お前は怒るかもしれないけれど、やっぱりお前に会いたいな。

もうすぐ行くよ、お前の元に・・・。

でも、あの時みたいに絶望しているから死にたいわけじゃないんだ。
解るだろ?


お前のくれた命を使って俺はこれから罪を償うんだ。

そして、それから後は、お前の側にずっとずっと居よう。

俺と同じく寂しがりやのお前の側に。
孤独でも平気だとずっと強がり続けて育ったお前の元に。

お前の事を愛しているよ。心から。

そしてやっぱりナナリーの事も愛している。

俺を裏切った黒の騎士団も。

この世界も。

心にぽっかりと空いた穴は、お前が埋めてくれたんだ。
この世にいなくなってからもお前はずっと俺に愛の言葉を囁いてくれた。

お前が俺の心を満たしてくれた。だから俺は全てを愛せる。
いま、とても幸せなんだよ、ロロ。

もうすぐ死にゆくとしても、俺はとても幸せだ。
この胸に憎しみはもうない。

世界が愛しい。
全てが愛しい。




ああ・・・夜が明ける。
お前はちゃんと俺を迎えに来てくれるだろうか。

「まだ早すぎるよ。」

なんて言ってぷいっと隠れてしまったりはしないだろうか。

それだけが少し心配だ。


俺はヘッドフォンのお前の声にじっと耳を傾け、今日も愛するお前の言葉を聞き続ける。





おわり








大人になってからでも一人目の育児はつらかったUT.
何で赤ちゃんが泣くのか解らずに一緒に泣いてしまったり、ネックレスをつければしゃぶられ、抱っこをすれば肩はよだれでべちゃべちゃにされ、夜鳴きと授乳で夜は眠れず、苦しかったなぁ。
ルルなんかあんなに小さくてまだ母親が必要な年だったのにさぞつらかったでしょうね。

それでもね、苦労して心を砕いて育てた子供は時に本気で憎くもあるけどどうしようもなく可愛いんですよ。

そんな事を思い出しながら書いてみました。

次は白ルルV.Sヴィレッタを書きたいなぁ。趣味に走っててすみません。以前書いたルルヴィレ?が意外にも楽しくて。今度はコメディ系です。ロロももちろん出ます。
簡単な筋だけ忘れないよう書いてみたけど仕上げるにはけっこう時間が掛かりそうなので気長~に待っていただけると嬉しいです♪
実は今じいちゃんが入院中なので少しだけですが一人の時間が増えました。(見舞いにも行くのでほんの少しですが)
いえ、じいちゃん全然元気なんですが検査数値がちょっと悪かったので。
多分筋トレのし過ぎのように思うんだけど?←来た時とは別人のように元気になっています。

拍手、とっても嬉しかったです!!
これだけ時間が空いたらもう読んでくれる方もほとんどいないと思っていたのに「まだ書いていいよ。」と言ってもらった気がしました。
すこ~しづつですがまた書いていきたいですね♪(じいちゃん入院中に書き溜めだ!!と思いつつ、日頃絶対に人がいると見れない二コ動とかをつい見ちゃいます。でもロロやっぱり可愛いなぁ!!まだまだ書きたいよ~!!)
終って随分経つのにやっぱりまだまだロロが大好きです♪(ルルやヴィレッタ先生も)

ギアス、続編が出るかも・・・という噂ですが、本当だったらいいなぁ・・。
でも、謎の動きはルルイベントだったようですね!
どこかで記事が上がるでしょうから楽しみにしています♪

そうそう、よそサイトでは仲良くして下さっているヴィレッタ大好き・きむちなべ様の所でしかほとんどお目にかかれないヴィレッタ先生ですが、大好きサイト様の所でも発見して大喜びです♪
先生の家庭科の授業受けるロロ可愛いなぁ☆

他でももう休止?と思っていたサイト様が復活されていたりしていて嬉しかったです♪

画面が派手なためこっそり見る事も叶わないギアスサーチ様も見にいけて嬉しー♪←酷すぎる嫁ですみません。禁断症状が・・・。

二コ動では以前雑誌に載ったルルーシュの望み小説が曲と共にUPされていました。また泣きました~!!


いつの間にか消されていた大好き動画がフルバージョンでアップされていました♪←気付くの遅すぎなんでしょうが・・・。


ルルロロではないけれど何か吹きました・・・。


ではまた♪
明日から旅行なのでもしコメントを下さった方がいらっしゃったら少し遅れると思います。
すみません
スポンサーサイト
弟へ(コーネリアからルルへのリグレットメッセージ)
2009年01月20日 (火) | 編集 |
シュナイゼル兄上に撃たれ、重症を負った私は歩く事も出来ずにただ病室でじっとしていた。

それでも普段とは違うただならぬ様子にダモクレス内で戦闘行為が行われている事を知った。

きっとルルーシュが来たのだろう。
鉄壁と思われたダモクレスのシールドをどうやって突破したのかはわからないが、あの弟ならやるかもしれない。

ここが落ちれば私は今度こそ殺されるだろう。



ギアス響団壊滅の際、私はルルーシュ達に捕らえられ、監禁された。
しかし扱いは丁重で、拘束はあったものの尋問すらされなかった。

それを意外に思ったが、奴はどんなに私にののしられても決して手を上げることは無かった。
ただ能面のような顔でじっと私を見つめるだけで、しばらくして部屋を出て行った。
口の立つ弟だったが、昔とはまるっきり印象が変わっていた。


その後私は自力で脱出し、シュナイゼル兄様に助けられた。
ユフィを失い、もう信じられるのはシュナイゼル兄様だけとなっていた。

父親である皇帝陛下はユフィの死を悲しまなかった。
謁見を願い出でた私にただ、「そんなことはもう知っておるわ。」とうるさそうに言った。

その時初めてルルーシュの絶望を知った。
あの時ルルーシュはまだ9歳。
どんなに悲しく苦しかったろう。

だけど、そうだからと言ってユフィを殺して良いというわけではない。

ルルーシュはユフィととても仲が良かった。
マリアンヌ様が戯れに「ルルーシュのお嫁さんに貰っちゃおうかしら。」と言っていたほどだ。
ユフィもルルーシュが大好きだった。

「あのね。お姉さま。内緒だけど、ユフィはルルーシュの事好きなの。大きくなったらお嫁さんになるのよ。」

内緒も何もバレバレだと苦笑しながら私は可愛い妹の頭を撫でたものだ。


ルルーシュは小さい頃から神童と呼ばれるほどの天才で、大人びたところはあったが、ナナリーやユフィと遊ぶ時だけはよく笑う普通の子供だった。

日本に行って何があったのか大体の想像はつく。
その経験が奴を変えてしましたのだろう。
でもその怒りをぶつけるべき相手はユフィではない。

だから例えルルーシュが不幸な子供時代を過ごそうと、私にはルルーシュを憎む権利があるのだ。




続いていた爆音がやみ、急に静寂が広がる。

直後、ルルーシュの勝ち誇ったような声が館内に響き渡った。
シュナイゼル兄様は負けて捕らえられ、ダモクレスはあっけなく制圧された。

ああ、いよいよ私も終わりか。


しばらくして部下ではなく、ルルーシュ自ら病室に入ってきた。

シュナイゼル兄様の本当の顔を見抜けず、嬉しそうについていってこのザマな、馬鹿な女を笑いにきたのだろうか。
それとも、黒の騎士団を裏切らせる証言をしてルルーシュを追い詰めたことに対する制裁を受けさせるためだろうか。

・・・どちらにしろ、私は殺される。
前に捕らえられた時には少しは利用価値、もしくは姉弟としてのほんの少しの情があったのかも知れないが、今の私に利用価値はないし、ましてや前回私を生かしておいたばかりに黒の騎士団を失ったのだ。次は無い。

・・・でもまぁいいか。
私にはもう、守るべきも者も、信じるべき者もいない。

ユフィはもう帰ってこない。
父親は娘など愛していなかった。
信じていた兄にさえだまし討ちのような形で撃ち抜かれ、ベットから一人で起き上がることさえ出来ない。


ユフィに会いたい。

ユフィに会いたい。

ユフィに会いたい。


・・・だからもう、いい。






しかし私は殺されなかった。
手厚い看護を受け、ルルーシュが毎日花を持って見舞いに来た。

そのたび私は手当たりしだい物を投げつけて罵った。
起き上がれない私の手の届く範囲のものなんて知れているが、それでもそうせずにはいられなかった。

奴はいつも何も言わず散らばった陶器の欠片などを片付けながら私の罵声にじっと耐えるかのように目を伏せた。

そんな毎日がずっと続いた。
何とかベットから身を起こせるようになった私はある日、そばにあった花瓶をルルーシュに投げつけた。
飾ってあったバラの棘がルルーシュの顔を傷付け、中に入っていた水がその服を濡らした。

怒ればいいと思った。
そうして私を殺せばいいと思った。

ユフィの敵に保護され哀れまれるなんて御免だ。
それならさっさとユフィの所に行くほうがいい。

しかしそれでもルルーシュは私を殺さなかった。
濡れた服や髪をぬぐおうともせずに、黙々と花瓶の欠片を拾い集めて病室を片付け、一礼して出て行った。

今思えばルルーシュは私が陶器の欠片で手を切らないよう、片付けてくれたのだろう。
そしてルルーシュはどんなに私に罵られても毎日毎日やってきた。

「お前に最愛の妹を失った姉の気持ちがわかるか!!」

そう言った私にいつもは何も言わずうなだれるルルーシュが顔を上げた。

「・・・わかります。姉上。それだけは・・・・・・。」

涙の浮かんだ瞳で見つめられた。

なんだそれは。自分で殺しておいて。

「ユフィを返せ!!お前なんかに姉上と呼ばれる筋合いは無い!!
お前がかわりに死ねばよかったんだ!!」

感情のままに怒鳴りつける私に奴は

「申し訳ありませんでした。」と力なく呟いた。


そんな事があっても奴は相変わらず病室にやってきた。
私のことは伏せられていたようで、医師のほかは咲世子というメイドが身の回りの世話をしてくれたが彼女がいない時はルルーシュがずっと付き添って、時には手作りの食事を持ってくることもあった。

奴は私の好物をよく覚えていてそれを作ってきたが、食べてやる気などもちろん無かった。
食べる振りをして受け取って、そのまま奴の頭にぶちまけてやった。

それでも奴は「作り直してきます。」とだけ言って、床に散らばった食べ物をきれいに片付けて出て行った。




どれぐらいの時が過ぎたのだろう。
私はブリタニアの最高の治療を受け、すっかり体も回復していた。

「もう大丈夫でしょう。後遺症もありません。」

私に付き添ったルルーシュが医師からのその言葉を聞き、ふわりと笑った。


「ではお別れです。姉上。どうぞお元気で。」

私は隠されて格納庫に連れて行かれ、ルルーシュは脱出用の小型艇の鍵を私に握らせた。

わけがわからなかったが、それを拒む理由も無い。
私は言われるまま脱出し、黒の騎士団と合流した。


後のことは何度も報道があったから誰もが知っているだろう。
魔王ルルーシュはゼロに討たれ世界に平和が訪れた。


そして、決して報道されることは無かったが、私たちは後になって真実を知った。
ギルフォードもルルーシュによって手厚い看護を受け、一命を取り留めていた。



「ではお別れです。姉上。どうぞお元気で。」


そう言って笑ったルルーシュの顔がやけに思い出される。


あれは永遠の別れに対しての言葉だったのか。

あの時は気づきもしなかったが、もうお前は決めていたんだな。



最後ぐらい笑ってやればよかった。
弟だと言ってやれば良かった。
いつも付き添ってくれてありがとうと言えばよかった。


若いお前が世界の人柱として犠牲になることはなかったんだ。

しかし、そう思うと同時に、やはりルルーシュは死ななければいけなかったのだとも思う。

私にはお前の真意がわからなかった。
お前が命をかけて償って初めて私はお前の本当の気持ちがわかった。

他の者達もそうだろう。

人間は疑い深い。
信じようとしても中々信じられない。
確たる証拠が無いと信じられないのだ。

それをルルーシュはよく承知していたのだろう。


これから私がお前の姉としてしてやれる事は、生き抜いて優しい世界を作っていくことだ。
お前が憎しみの象徴として死んだお陰で、私の罪はどうやら皆に忘れ去られたようだ。

でも私は忘れてはいない。

「魔王ルルーシュを討て!」

そう命じた私はかつて魔女だった。
非もない国の、明らかに軍備の劣る諸国を容赦無く攻めて焼き尽くした。

征服地の人々を差別し、区別するのは国是であるからと何の疑問も抱かなかった。
ただ、妹が幸せで、私も幸せであれば良いと考えた。

蹂躙された人々の血の涙を更に搾り取って、新しいナイトメアを増やし続けた。
手柄と名声を求めて人の命が数字にしか思えなくなっていった。

そんな私が許され、合衆国で活動できるのはルルーシュが私の罪も背負ったからだ。





・・・今お前はどこにいるのだろう。

失ったと言う大事な弟やユフィと共にいるのだろうか?

お前に手を差し伸べ続けてくれたという優しいクラスメイトと共にいるのだろうか?


それとも優しくなりつつあるこの世界を見守って旅しているのだろうか。

風よどうか、私の代わりにあの子を優しく抱きしめてやってくれ。

どうか・・・。



                   Fin



暗い、しかもロロのロの字も出ない話ですみません(ロロサイトなのに)
でも、気持ちとしてはロロを失ったことにより変わったルルを書きたかった部分もあります。
ルルが以前ロロに抱いていた気持ちをそのままコーネリアにかぶせながらというところもあります。

この話は随分前に書いたまま、あまりの暗さに放置していたのですが(一応ウチ、楽しい話メインのブログサイトなので)、でもあとどれぐらい活動できるか正直わからないのでとりあえず出してみました。
ちょっと反応が怖いですね

















クリスマス
2008年12月25日 (木) | 編集 |
注・今回はコメディではなくむしろ少し悲しい系です。
それでも良い方だけ読んでくださいね

最初はブラックサンタコメディを書こうと思っていたのですが・・・。

ちなみにブラックサンタ伝説は本当にあります。(去年話題になったからご存知の方も多いと思いますが









クリスマス。
ブリタニアでもメジャーなそのセレモニーは実は響団内でもあった。

でも、クリスマスを待ち望んでるギアス使いの子供はほぼいなかった。

何故なら、僕らの元にやってくるのは世間一般で言われているような優しいおじいさんのサンタクロースではなく、恐ろしいブラックサンタだからだ。

V.Vが言うには、ブラックサンタは悪い子の所にやってくる。

彼は良い子には少しのお菓子をあげるが、悪い子には石炭やジャガイモをプレゼントする。
それだけではない。

何と奴は寝静まった悪い子供のベッドの上や下に豚の臓物と血をまき散らすのだ。


さらには子供がすっぽり入る大袋を持って現れ、袋に子供を入れ連れ帰ってしまうときもある。

だから響団の子供達はクリスマスが近づくと震え上がるのだった。


実際、任務を度々失敗するような子供の元には臓物がまかれ、人殺しをためらうような役立たずな子供はブラックサンタに連れていかれたのか、その夜を境に居なくなってしまう。

僕は今でこそ優秀な暗殺者だが幼い頃にはやはり失敗する事もあり、そのたび恐怖に震えた。
今年こそは僕もブラックサンタに連れて行かれてしまう・・・。
そう思って子供心にゾッとした。

今ならブラックサンタの正体もわかるが、あの頃の恐怖は大きくなっても消えることは無かった。



・・・それなのに・・・。

「ロロ!もうすぐクリスマスだな。楽しみだな♪」

今年になってできた優しい兄が不吉千万な事を言う。
全然楽しみじゃないよ。
嫌いだよ。
クリスマスなんて。

「ロロはいい子だったから、きっとサンタさんからでっかいプレゼントをもらえるぞ!」

ニコニコと嬉しそうに言う兄の言葉に仕方なく目を伏せる。

全然いい子じゃないよ。
優しい兄さんを欺いて監視する、暗殺者の僕なのにサンタさんからプレゼントなんて貰えるわけ無いじゃないか。

もらえるとしたらブラックサンタからの不吉な贈り物だろう。
今ではさすがにサンタはEUのとある国の伝説より広まった架空の人物であると知っているが、それでもクリスマスは怖い。

悪い子の僕にプレゼントがあるとしたら確実に臓物だろうし、去年悪い子だった兄さんはブラックサンタにまたさらわれてしまうかもしれない。




サンタもブラックサンタも本当は存在しない。

でも、不吉な事はいくらでも起こる。



ブラックサンタこと、V.Vはきまぐれな上、変なイタズラが好きだからそのぐらいの事はやりそうだ。

神に祈る資格の無い僕は、神様に救いを求める事すら出来なくてため息をつく。
そうしてクリスマスが近づいてくる。





ブリタニアの学生達が行うクリスマス会は響団のものと違って大変賑やかで美しかった。
響団以外の場所でクリスマスを迎えるのは初めてだったから、僕は凄くビックリした。

飾り付けられたオーナメントがゆらゆらと揺れ、電飾が学園中をきらめかせる。
楽しげなクリスマスソングが途切れる事無く流れ、人々は寒さを忘れたかのように微笑みあう。

・・・なんという違いだろう。
響団で育った僕と、普通の家庭で育った奴ら。本当に、なんという違いだろう。

ぬくぬくと愛されて育っただけでも妬ましいのに、奴らは当たり前のような顔をして毎年こんな素敵なクリスマスを祝ってきたのだ。
そう、きっとナナリーも。

「ロロは今年はサンタさんにとうとう手紙を書かなかったな。」

兄さんが残念そうに言う。


「よしてよ。もう僕、そんな年じゃないよ。」


がっかりする兄さんの顔を見るのは辛いけど、穢れた僕にプレゼントを貰う資格は無いような気がして、いくら勧められてもとうとう手紙は書かなかった。





「ああ、雪だ・・・。」

生徒会のメンバーとする作業の手を止めて兄さんがつぶやいた。


生徒会室の大窓から見上げると確かに白いものがちらちらと見えた。

天気予報では雪は朝まで降り続け、『素晴らしいホワイトクリスマスになりそうです。』とキャスターが言っていた。

「きれいねぇ。」

シャーリーさんが感嘆の声を上げる。

舞うように降り積もる雪はクリスマスのきらびやかな夜に映え、柔らかな光を放っていた。
他のメンバーも作業の手を止めてしばしその雪に見入っていた。

僕には、僕以外の人たちこそ、雪よりきれいに見えた。



何だか無性に一人になりたくて、ミレイさんが兄さんに話しかけた隙にそっと部屋を抜け出し、屋外に出た。
ギアスを使ったから、きっと誰も僕に気がつかなかったはずだ。


しばらく歩くと楽しげな音楽も聞こえなくなり、ただ静寂だけが白い空間を満たしていた。

木々が高くそびえていたけど、そこには電飾も無く、とても寂しい場所だった。
でも、僕にはそういう場所こそ心が休まるのだ。

このままここに朝まで立っていたら、僕は雪に染まって真っ白になれるだろうか。
身体に染み付いたどろどろの血を消す事が出来るだろうか。

そんなバカな事をふと考えた。


多くの人々を殺めてきた事を僕は後悔していない。
今更許しを請う気もない。
だって僕はそうしなければ生きていけない無力な存在だった。

でも、あの綺麗な兄の前でだけは当たり前の子供でいたかった。
皆みたいにきれいでいたかった。


じっと空を睨んでいたら、かすかな足音が聞こえ、それはどんどん大きくなってきた。


「ロロ!!」


息せき切ってやってきたのはあの人。
全く血の繋がらない偽りの兄。

僕はそっとあの場を抜け出したのに、どうしてここがわかったの?



いや、・・・僕は彼がここに来るであろう事を知っていた。

何よりも誰よりも僕を大切にしてくれる彼はいつだって体力の無い身体で校舎中駆け回ってでも僕を必ず探してくれる。


「ロロ・・・どうしたんだ。こんな所に一人で。ああ、もう、こんなに冷えて。」

僕を抱きしめる兄の腕は温かい。
偽りの腕である事を忘れそうなほどに。


「兄さんが探しに来てくれるのを待ってたんだ。」

そう言うと単純な彼はにっこりと笑った。

「何だ。最近生徒会の方が忙しかったから拗ねてたのか?ごめんな。」

悪いのは勝手に抜け出した僕の方なのに、なぜかこういう時、兄さんはいつも僕に謝る。


「うん・・・・・・拗ねてたんだよ。」

そっとそう口に出してみる。


そう、僕は拗ねていた。

普通の人にとって当たり前の事が、自分にとってだけ当たり前で無かった事に。

本当はこの兄の愛さえナナリーの物だという事に。


「そうか。ロロを拗ねさしてしまうなんて、俺は悪い兄だな。じゃあ、これから学園を抜け出して二人だけでクリスマスを祝おうか。」

「だって・・・。生徒会はどうするの?いいよ別に。」

「良くないよ。」

兄さんは僕の髪にかかった雪をそっと払うと頬を包んでくれた。

「神様からもらった大事なお前をほったらかしにしたら、バチが当たるからな。」

おどけるように言う兄さんに心が冷える。

これが本当に僕に言ってくれた台詞だったらどんなにいいだろう。

でもそうではない事を僕はよく知っている。

兄さんが神様にもらったのはナナリーだよ。僕じゃない。


兄さんは去年ブリタニアに逆らった悪い子だったから、きれいなナナリーの変わりにブラックサンタに血まみれの臓物をもらったんだ。

姿は確かにナナリーに似ているかもしれない。
もしかしたら兄さんを呼ぶその声も少しは似ているのかもしれない。

でも、僕はナナリーじゃない。
罪に対して与えられる汚い臓物。

殺人しか知らない暗殺者。


もしそれを知る事になっても、それでも兄さんは僕がここに居る事を嬉しいと思ってくれるんだろうか。



ねえ、兄さん。

きれいじゃなくても好きでいてくれる?

本当は送られたのは臓物だったと知っても好きでいてくれる?



ねえ。

僕は大好きだよ。兄さんが。

大好きで大好きで、この世の全てより大事だよ。


僕は臓物かもしれないけど、それでもあなたが大好きなんだ。







どうか、どうか、このまま雪が降り続けて僕の体を白く染めてくれますように・・・・・・・。

どうか、どうか、僕がきれいと兄さんが信じ続けてくれますように・・・。

どうか、どうか、この箱庭が壊れませんように。



どうか・・・。






               Fin



この話は湖面の番外編のような気持ちで書きましたので、もちろんその後ロロは幸せになりますとも!!!!
翌朝ルルサンタによるでっかいちょっと的外れなプレゼントが枕元に置かれていると思います。
拍手お礼文で続きを書こうと思ったけど、自動投稿分だけで精一杯で間に合いませんでした

時期的には今連載している話よりかなり前になりますので、この時のロロは兄さんの前から行方不明になったらどんな目にあうかまだ知りません。

校舎中駆け回ってもロロを発見できなかった場合、ロロを探せ!!コースに突入です


さて、ちょっとしんみりしてしまったので、『黒猫皇子と白狼騎士」』なぎーの様のところにクリスマスの幸せフリー絵がありましたのでありがたくお借りしました♪

ありがとうございます~!!!


kurisumasu_convert_20081219152012.jpg




こちらの幸せクリスマスで口直ししてください♪
いつかこんなにきれいに描けるようになりたいです(←身の程知らずでごめんなさい)


では皆さん、良いお年を~☆

次回は年賀状っぽいイラストを1月1日にUPします。
10年以上ぶりに描くので下手さに引かないように!!

またちょっとずつ修行していきます~



この記事は自動投稿です。
コメントいただいた方には1月6日以降にお返事しますね★
ありえない俺達
2008年11月21日 (金) | 編集 |
クラスメイトにも、生徒会でも、先生からさえも

『その仲の良さ、ありえない。』

と言われてきた。
しかしそんなはずは無い。
間違ってるのは俺じゃない!世界の方だ。

親もいない。
頼れる親戚もいない。

天涯孤独の身の兄と弟。
仲良く暮らして何処が悪い。


俺にはロロ、ロロには俺しかいないのだ。
そう思って暮らしてきた。





・・・・・・・・が、間違っていたのは俺の方なのか?

昨日俺はC.Cによって記憶を取り戻した。

そこで初めてロロが実の兄弟ではなく敵の監視者に過ぎないと知った。
もちろんロロは俺が記憶を取り戻したなんて知らない。
だから今まで通りに接してくる。


「兄さん、今日も一緒に帰ろうね♪」

そう言って奴は当たり前のように俺に擦り寄ってその手を握った。
周りからは「まぁ、今日もランペルージ兄弟は仲がいいわね~・・・。」
なんて声が聞こえてくる。
今まではそんな声、全く気にならなかったが、今となっては針のむしろだ。

おい、ロロよ。
16才にもなって兄と仲良く手を繋いで帰るなんてありえないだろう・・・。

「ありえないわよね~、こんな仲良し兄弟なんて。」

今まで散々周りから言われた言葉がグサッと胸に刺さる。
俺はこんな恥ずかしい事を昨日まで堂々としていたのか。
しかも『ありえない、ありえない。』とささやく奴らの前で胸まで張って

『俺の弟は世界一可愛い!!!羨ましいか!!!』

・・・なんて考えながら思いっきり甘い微笑を浮かべて時折頭をくしゃっと撫でたりなんかしながら仲良く手を繋いで帰っていたのだ。

うわあああああ!!!!

俺はなんて事をしていたんだ!!!

ありえない!ありえないだろう!!
いい年した男兄弟同士で手を繋いで甘~いムードで一緒に帰宅なんて。



「どうしたの?今日の兄さん、ちょっと変だよ?」

言われてドキッとする。
何か気づかれたのだろうか。


こいつに記憶が戻った事を気づかれたら色々とお終いだ。
しかし、この生活を続けるというのも人間としてお終いと言う気がする。

「・・・なあ、ロロ。俺思うんだけど、お前も大きくなったんだから流石に兄と手を繋いで帰るのは止めた方が良いんじゃないか?」

そう言うとロロは目を見開いて、それからポロリと一粒涙をこぼした。

「兄さん、僕が嫌いになったの?昨日までロロの手は暖かいなあ・・・なんて言ってくれていたのに。」

え!?ああ。そうだった。そう言った。
・・・・・・確かに・・・・・・・・。

認めたくない事実だか、むしろ俺の方が積極的に手を繋いでいたっけ。
こいつの小さな暖かい手を握ると何とも言えず幸せな気分になって、自然と笑みがこぼれた。

記憶の糸を手繰ってみる。
手を繋いで帰るようになったのは、あの時からだ。
1年ほど前、そう多分こいつがナナリーと入れ替わった時期に恥ずかしがるこいつの手を捕らえて毎日一緒に帰るようになったはずだ。

それはブラックリべりオン以来すっかり表情が無くなって暗くなったこいつを心配しての事だったはずだが、今では当たり前の事となっている。

しかし、冷静になって周りを見渡すと、学園帰りの生徒達の好奇の目が痛い。
見るな!!俺達を見るんじゃない!!!ええい、見るなと言うのに!!!!!

そうは言っても立場上ロロを突き放す事も出来ず、俺は身の縮むような思いをしてやっとの事で部屋に帰った。



・・・が、ロロは自分の部屋にも帰らず俺にべったりだ。
ちょっとは離れろ、ロロ!!
膝の上に乗ってくるんじゃない!!!

心で叫んでみるが、まさか口に出すわけにはいかない。
目を白黒させていると、ロロが心配そうに顔を寄せた。

「・・・どうしたの?本当に変だよ?今日の兄さん。」

心配してくれるのはいい。
だけど何でそんなに顔を近づける必要があるんだ!!!
近い!近すぎるぞ、ロロ!!

あ、でも俺もそんなもんだったっけか。

俺達は血を分けた兄弟。
体の距離は、心の距離。
仲良し兄弟なんだから当たり前だと思ってやっていた。

でも冷静に考えると、この距離はおかしいだろう。

は!

そういえば俺は家の中どころか生徒会室でもこんなだった。

「ありえないわよね~、こんな仲良し兄弟なんて。」

その言葉が頭の中でグルグル回る。

すいませんでした。会長。

全くおっしゃる通りでした。



「兄さん、熱でもあるんじゃないの?」

言って奴はますます顔を近づけ額をピタリと合わせてきた。

うげっ・・・!!
ちょっとロロ。それはやりすぎだろう。


「ロロ・・・。それじゃ正確な温度はわからないだろう?体温計ではかってくれないか?」

引きつりながらそういうと、

「無いよ。」

・・・と、一言返ってきた。

「やだなあ、兄さん、忘れちゃったの?『体温計なんかよりこうやって計った方が正確だ。』って言ってたじゃない。無いよ。うちに体温計なんて。」


そうだった。
小さい頃からこいつの親代わりをしてきた(と思い込んできた)俺はそうやってロロの体温を測ってきたんだった。

実際ナナリーは小さい頃からよく熱を出す子で最初のうちは体温計を使って計っていたが、そのうち額で測ってもかなり正確なことに気がついた。
そこで体温計が壊れたのをきっかけに、我が家では額をくっつけて計るのが普通となった。
記憶を改ざんされ妹→弟となってもそれは継続されていたらしい。

・・・・・・・・何やってるんだ俺。
妹で体の不自由なナナリーにならともかく、全く健康な弟相手になんでそんな事を・・・。
気づけよ俺。
明らかにおかしいだろう。


「・・・熱は無いみたいだね、良かった!」

ロロがホッとしたように笑う。
そしてまたギュッと抱きついてくる。

「そ、そうだ、夕食作らなくちゃ。お前は先に宿題でもしてろ。」

そう言うと奴は意外にも素直に「は~い。」と言って自室に帰って行った。

はぁ。疲れる。
昨日から今日にかけてのめまぐるしい変化に頭を真っ白にさせながらよろよろと夕食を作る。
よろよろと言っても家事暦8年の俺なので、手は無意識に動くし料理を焦がすようなへまは絶対にしない。

「ロロ、夕飯が出来たぞ。」

嫌々だがナナリーの居場所を奪った偽物の弟を呼びに行く。

「わぁ!今日は僕の大好きなビーフストロガノフだね♪♪♪」


えっ!?

・・・・・・何たる事だ。
無意識によろよろと作っていたのはこの憎っくき偽弟の一番の好物だった。


そのことにショックを受けてすっかり疲れた俺は早々に寝ることにした。

・・・・・が、何で枕を抱えたロロがいるんだ!!!

いや、そうだった。
俺達は結構一緒に眠る兄弟だった。

目の見えないナナリーは物音がすると凄く怖がって俺も一緒に寝てやることが多かった。
いつまでたっても子供な可愛い妹に苦笑しながら添い寝するのはわかる。
しかし健康な16歳の弟に添い寝する必要なんて、これっぽっちも無いだろう。

「・・・お前な。もう高校生なんだから、一人で寝たらどうなんだ?」

疲れもあって流石にうっとおしくなり言い方がきつくなる。

「え・・・・・・・!?
だって、兄さん、僕一人で寝るの怖いもん。」

ロロは小動物のように可愛らしく俺を見上げ、ますます腕をギュウと抱きしめそう言った。

どの口がそんな事を言うんだ。

俺はお前のデータを知っているぞ。

単機で切り込んできて約十体のナイトメアを3分ジャストでロストさせ、しかもウチのエースのカレンと四聖剣の卜部を死地に追い込み、俺の戦略をめちゃくちゃにしたのはお前だ。

それだけじゃない。

お前は食事をするように、歯を磨くように、幼い頃からギアスを使って暗殺三昧の生活をしてきたはずだ。

怖いのはむしろ俺だ。

寝ている間にサクッと殺す気だろう。

ロロより先に寝るものか。

ロロより先に・・・・ロロより・・・・・・・・・。




目覚めの朝はさわやかだった。
ああ、よく寝た。
夢見も最高。

腕の中にはほわほわと柔らかい髪の毛のロロ。
クークーと無邪気に寝息をたてる様が子猫みたいで何ともなごむ。

ああ今日もビックリするほど可愛い弟だ。
親は無くともこの可愛い弟さえいれば
・・・・・・・・・・・・・・・あれ?



・・・・・・・・・・・・・・・こいつは・・・・・・・・もう可愛い弟なんかじゃないはずなのに・・・。


記憶が全て戻ったのに、今俺ナナリーのこと忘れてなかったか?
しかもこいつの夢を見て上機嫌じゃなかったか?



記憶が戻って2日目の朝。


無意識に抱きしめた腕の中のロロを見て朝から呆然とする俺だった・・・・・・・。


PASTE1_convert_20081121133156.jpg


忙しいのに申し訳ないのですがひづき様に1P漫画を描いていただきました♪
元画像はもっと大きく迫力があるので是非こちらにも行って見てください♪♪♪(←何故かリンク出来なかったので イラスト→獄ツナ以外→ ありえない俺達で探してみてください☆)
手間暇かけて描いた事が伺える楽しい美しいイラストを頂き本当に嬉しかったです♪♪
ありがとうございました~!!!!
それと公開が少し遅れましてスミマセン!
とりあえず湖面最後まで出して一区切りつけてから・・・と思いまして

記憶が戻ってうが~ってなっている兄さんを・・・というひづき様のリクエストにもとづいて書いたSSですがちゃんとうが~ってなっていたでしょうか

ルルーシュ視点で書くことは珍しいのですが、とっても書くの楽しかったです♪
公開する準備が出来るまで実はこっそり隠していたのですが、見つけた方もいらっしゃるようです。
凄いです!!

ひづき様は冬コミに出るそうなのでもしかしたら出会える羨ましい方もいらっしゃるかも!?
いいなぁ


先日役員会の読み合わせに参加した時とうとうやっちゃいました

名簿の読み合わせで『零』という子がいたのですが、つい『ゼロ』と読んでしまい盛大に笑われてきました←ありえないだろうそんな本名・・・。

大阪ノリで「こら笑うなぁ~!!」と軽くはたいておきましたが(仲良しママだったので。)
まぁ笑いが取れたと言う事で良しとしておきましょう!!!(でも内心は凄くあせりました


読んで下さった皆様、拍手、コメント下さった皆様ありがとうございました~!!!
すっごく励みになっています!!
お陰様で何とか続けていけます♪

返信はこちらから


[続きを読む...]
君の見た夢
2008年10月25日 (土) | 編集 |
こんにちは。
ロロのお誕生日なので、湖面は一回お休みになります。

ロロのお誕生日に捧げます。
以前書いたSSの一部からの始まりになりますが、どうしてもここから始めたかったのでそうしちゃいました
NTのルルーシュの夢風を目指してみました。







遠い記憶の中の僕は薄汚れた小さな子供だった。
自分が誰だか分からない。何故だか親の記憶も無い。

お腹がすいて、でも食べるものも無くて、ああ僕死ぬんだな・・・と思ったとき、神様のようにきれいな、長い金の髪の少年が僕に言った。

「ねぇ、生きたい?」って。

生きるってことがどういうことかわからなかったけど、死にたくは無かった。

例えば親・・・。僕の記憶に親はいなかったけど、もしかしたら生きていて僕の事をすごくすごく心配しているかもしれない。だから今死んだら会えなくなってしまう。

例えば兄弟。
もしかしたら僕にも兄弟がいて、必死で僕を探してくれているかもしれない。


例えば友達。
今の僕に友達なんていなかったが、もしかしたら素敵な友達が僕の帰りを待ってるかもしれない。

こんなところで死ぬのは嫌だった。

「君には生きる理由があるんだね。」

優しく問いかけるその言葉に僕はうなずこうとした。



「ロロ!!」

突然現れた黒髪の少年が僕の体を守るように引っ張って抱きしめた。


この人は誰だろう。

どうして僕の名前を知っているんだろう。



「駄目だよ、ルルーシュ。その子は僕のだ。」

金の髪の少年が恐ろしい瞳で睨みつける。
さっきは神様のように見えた穏やかな顔はゆがみ、美しい悪魔のようだった。



「この子はあなたのじゃありません。僕の大事な弟です。」

僕より少し背の高い黒髪の少年は強い意思を持ってそう答えた。


弟・・・・・・?
僕が・・・・・・・・・?



振り向いた瞳は僕のと同じ色。

世界中の優しさを集めたようなその眼差しが僕を溶かす。


ああ、兄さんだ。

僕を迎えに来てくれたんだ。



記憶をなくし、さまよっていた僕。

だけど今はっきりと思い出した。


僕は幸せに暮らしていた子供だった。




僕の家族はたくさんいる。

まずは2歳上の大好きな大好きな優しい兄さん。

それに可愛らしいけどちょっぴりドジな母さんに穏やかな父さん。そしてちょっと生意気な双子の妹。

お友達もたくさんいて・・・そう小学校に入学してたくさんたくさんの人から笑顔とお祝いの言葉をもらった。

入学式では桜が美しく咲き誇っていて、その花弁がはらはらと僕の肩に落ちた。

「桜もお前がすきだってさ。」

兄さんが優しく目を細めて僕を見てくれた。

ああ僕は、とても、とても幸せな子供だったのだ。




そうやって暮らしていたある日。

「君を迎えに来たんだ。」

その言葉に振り向いたところから記憶が途切れて、僕は気がついたら知らない場所にいた。

お腹がすいて、行く場所もなくて・・・でも僕は知っていた。

きっと兄さんが迎えに来てくれると。

兄さんの名前も顔も忘れていたというのに。



「ロロ・・・ロロ・・・・・!!」

兄さんが僕を抱きしめて優しくその名を呼んでくれる。

僕はそうされるのが大好き。

ロロと言う名前は兄がつけてくれた。

僕は生まれたその時からこの優しい声を聞いて育ったんだ。



「この子は僕が連れて帰ります。家族や友達がロロを心配して待っているんです。」

兄さんが金の髪の少年に静かに言う。


「そんな事、出来ると思っているの?僕には人にはない力がある。君なんか、瞬きする間に殺す事だって出来るんだよ?」

静かだけど、冷酷な恐ろしい声。

僕は不安になって兄さんを見上げた。

でも兄さんは金の髪の少年をキッと睨みつけ、僕を決して離しはしなかった。

「お前なんか怖いものか。この手は絶対放さない!!だって僕は・・・・・・。」


「僕は?」

金の髪の少年が小ばかにしたように笑う。お前なんかに何が出来ると。



「僕は・・・・・・・・お兄ちゃんだから!!!」




金の髪をした美しい少年は、それを聞いて時を止めたように動かなくなった。

瞳に愁いが浮かび、一筋の涙が流れていた。



「・・・そう、お兄ちゃんならそうしなきゃね。僕もきっとそうする。」

瞬いた瞳から涙がいく粒もこぼれていった。



「いいよ。連れていきなよ。僕は一人には慣れているから。僕は人間じゃないから。誰とも同じ時を過ごせない。今おいていかれるか、後で置いていかれるか、それだけの違いだよ。」


この人は誰かに置いていかれた寂しい人なんだ。
その涙を見て僕は理解した。


兄さんが金の髪の少年の手を引き僕と一緒に抱き寄せる。

「そうだ、お前も一緒に行こう!大丈夫!!俺はにぎやかなのが好きだから!!可愛い妹もいるんだ!!」


金の髪の少年が言う。

「・・・僕も、一緒に行ってもいいの?」

大人びた冷たい印象だったのに、その表情は小さい子がとまどっているかのようだった。


「ああ、もちろんだ!!」

兄さんがにっこりと綺麗に笑う。



金の髪の少年も僕の家族になった。
弟の僕や妹のナナリーの事もすごく可愛がってくれる。

彼の生活するには邪魔な髪はしばらくの間、どんなに切ってもすぐ足元まで伸びてしまった。
でもちゃんと彼が笑えるようになった頃、切った髪はもう戻らなくなった。
そのかわりのように身長が伸び始め、彼はいつの間にか普通の子供となっていた。


「こら、ヴィクトリアス!!ロロは俺の弟でもあるんだぞ!!独り占めはずるいぞ!!」

ルルーシュ兄さんがちょっと涙目で抗議する。

いつもは仲良しのルルーシュ兄さんとヴィクトリアス兄さんだけど、時々僕をめぐって喧嘩する。

「わぁ~い、ナナリーも混ぜて~!!」

わけのわかってないお祭り娘ナナリーも参加してにぎやかな事この上ない。


「ロロおにいちゃん!遊びにきたよ!!」


そこに近所のちっちゃい子達も遊びに来て、叫ばなければお互い何を言っているか分からないほどの騒ぎとなる。

でも、こういうのこそが本当の幸せなんだと思う。



母さんがたまりかねて「ルル!ロロ!お天気良いんだから皆でお庭で遊んでらっしゃい!」と言う。

「は~い。」

皆で良い子の返事をして一斉に駆け出す。

庭に繋がるドアを開けた。

真っ白な花の香りと風がここちいい。


光があふれ出してきて僕を包み込んだ。
僕は本当に幸せだった。






そうかロロ、これがお前の欲しがっていたものだったのか。

お前は俺だけを欲しがっていたと思っていたから、ちょっとショックだったけど、嬉しいよ。



ロロの魂はL.Lとなったルルーシュに抱かれていた。
金色の淡い光を放って眠り続ける魂を傷つけないよう、そっと抱きしめてルルーシュはロロの夢を覗る。


ずっと孤独だったロロ。

人の世の時間から切り離され、人形のように生きてきたのだと言っていた。


でも本当は、ロロにかかわった全ての人たちからの愛を望んでいたのかもしれない。

V.Vからも、俺からも、道具としてではなく、本当の愛を得たいと望んでいたのかもしれない。


しかし俺にしかなつかず、誰にも心を開かなかったロロがこんなにぎやかな世界を欲していたなんて夢にも思わなかった。



「寂しそうだな、ルルーシュ。涙目になっているぞ。」

不意に現れたC.Cが隣に腰を下ろす。

「なっ・・・涙目になんかなってないっ!!俺は嬉しいんだよ!ロロがいろんな人に心を開いて、そして愛される姿が夢でも見れるなんて。」


ロロの夢はけっこう欲張りなものだった。俺以外何も望まなかったはずなのに。

たくさんの者に愛されるその夢は、暗殺を重ねた罪深い彼の見る夢としては虫の良い、美しすぎるものかもしれない。

・・・・・・でも、お前の苦しい旅はもう終わったのだ。

戦う事もない。その手を血に濡らす事もない。
兄の真を疑っておびえる事もない。


愛しているよロロ。大事な弟。
美しい夢を見るがいい。お前の夢が壊れないよう、俺がこうしていつまでも抱いていてやるから。


お休み・・・・・・お休み・・・・・・・ロロ・・・・・・。



                                       End




お誕生日企画だし、兄さんと二人っきりのラブラブなハッピーロロを書こうと思っていたのですが途中から変わってきてしまいましたそういうのを期待した方スミマセン!!
NTのルルも弟妹を大事にしながらも他の人も大切に出来ていたのでロロもそんな感じに書いてみたくなったんです。
ロロは心が愛で満たされたら他の人にも愛を向けていける子だと思います。
もちろん、兄さんの事はいつまでも一番大切に思ってると思いますが。

お話ではV.Vも家族になって、ちびっ子ギアスユーザーも近所の子供として出てきます。
ロロは兄さんのためならV.Vもちびっ子達も容赦なく殺せるけれど、殺したかったわけではないと思います。

ロロ・・・あの頃は黒の騎士団でC.Cとも一緒にいたから、V.Vの最後も聞いたんじゃないかな?
V.Vの最後の言葉に、ロロも思うところがあったと思いたい・・・と個人的には思っています。


V.Vの最後は哀れでいつか救済SSを書きたいと思っていましたが、こんな形で実現するなんて。V.Vはもう一人のロロでもあったので、ひどい奴ではありましたが、結構好きでした。

ロロのギアスはV.Vが与えているのでV.V→シャルル→ルルーシュの順でコードが移ったとしたらコードが抱えている世界ごと移るかも・・・なんて妄想してみました。
ええ、妄想でもいいんです。
ロロが幸せでありさえすれば。


ロロお誕生日おめでとう!!ナナリーも!!
ナナリーとはもう双子設定でいいよね?

ナナリーとは結局顔を合わせなかった彼ですが、生徒会行事のアルバムに写ってる楽しそうな写真ぐらいは任務開始前に見たと思います。

永遠の16歳となってしまった彼なのでお誕生日と言ってもちょっとアレかもしれませんが、優しい兄さんをプレゼントしてみました。

生まれてきてくれてありがとうロロ!!!!!ナナリーも!!




新しいリンクのお知らせです♪

なぎーの。様の黒猫皇子と白狼騎士です☆
ロロサイトではありませんがロロのお話が読める素敵なブログSSサイト様です♪(ロロ部屋あり)今はロロナナバースデイ企画進行中です☆
UTがブログを始める前から通っていたところで、自分でもやってみようか・・・と思う気持ちを頂いた所です♪






・・・・・・ところでNT11月号を御入用の方はいらっしゃいませんか?

けっこうかさばるので押入れに隠していたのですが、私が台所で用事をしている間に娘がパパと押入れに入れてたらしい何かを探していました←何だったかは慌ててたので忘れた。

すぐ「あ、私が探すから!!」と言って親切そうにチェンジしたのですが、見つかるのも時間の問題のような気がしてきました。

必要なのはロロだけですのでデータはもう自分で見るように保存したのですが(主人は昼間でも突然かえってくるのでNTを広げてみる事が出来ませ。このSSもパソコンデータをちっちゃく広げながら参照して書きました)しかし捨てようにも切なくて出来ません。(あの小説が載ってるし)

ここにこられる方はもうとっくに買ってると思いますので引き取り手なんかいないだろうな・・・なんて思いつつ未練がましく書いてみました

ページ破損なし。付録もつけます(C.Cクリアファイルも)
もちろん無料です。



読んで下さった皆様、拍手、コメント下さった皆様、ありがとうございました♪
ギアスが終わって約一ヶ月経ちましたが、こうやってブログを続けていけるのはすべて皆様のお陰です☆
返信はこちらから♪






















[続きを読む...]
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。