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湖面3部 緊急事態編 その5
2008年10月09日 (木) | 編集 |
僕もお前も周り中から死神と呼ばれてきた。

望んでそうなったわけではないが、今は唯人でなかったことに感謝している。

僕は兄さんを守りたい。

それだけが僕の望み。

・・・だから、今までの死神としての人生が不幸だったなんて思わない。

今まさにこのときのために、兄さんを守るために、僕は死神として生きてきたのだろう。



死神同士の対決準備はもう整った。

さぁ、落としてやるぞ、クルルギスザク。




「そんな顔をしていないでこちらの日本風のお菓子でも召し上がってください。僕らがクルルギ卿のために心をこめて手作りしました。」

にっこり笑って色んなお菓子の天ぷらを次々と並べていく。
ちょっと不気味なものもあるけれど、イレブンは生魚やタコを食べたりする不思議な民族だ。
コレがイレブン風というのなら、いくらでも作ってやる。

・・・どうだ!懐かしいだろう、イレブン風のお菓子は!
僕が兄さんに落ちたように、まずは食べ物でお前を篭絡してやる!!!


クルルギはソレを見て声も出ないようだった。
ふふふ。
イレブン風というだけでも感動モノだろうが、その茶菓子は僕らの手作りだ。

そう、血も涙も無い死神と呼ばれる奴の弱点は意外にたくさんある。

まず、その弱点の一つは手作りの心のこもった美味しいお菓子だ。
これは死神と呼ばれ続けた僕の実体験だから間違いない。


クルルギはしばらく放心したように僕らの作った菓子を眺めていたが、

「じゃあ、頂くよ。」

と優しい笑みを浮かべてもそもそと食べだした。
男ならもっと豪快に食べれば良いのに、視線を落として無言で食べている。
目じりには薄く涙。

やった!!感動の涙を流させたぞ!!!

僕にも覚えがある。
兄さんの手作りプリンをはじめて食べた日。
あまりの美味しさと兄さんの優しさが嬉しくてつい涙ぐんでしまった。

「美味しいか?」

と、問われても、胸がいっぱいで答えられず、無言でもそもそ食べたっけ。
懐かしいな。


「あの、ちょっとトイレに・・・。」

クルルギがうつむいて席を立つ。




うんうん分かるよ。
あの時の僕も兄さんに気づかれないようトイレにたってそっと涙をぬぐったものだ。

死神と呼ばれる人種はいついかなる時でも相手に弱みなど見せない。
ましてや涙を見られるなんて、恥辱の極みだ。(今は兄さん限定で見せ放題だけど)

ああ、僕がブリタニアの闇の死神と呼ばれていて良かった。
お陰で白き死神・クルルギスザクの心の動きが手に取るようにわかる。

トイレに行ってこっそり感涙にむせぶしかないよね♪
死神対決、きっと僕の楽勝だ!!!





クルルギスザクはトイレにこもって考え込んだ。
コレは一体どういう事なんだろう。

どこに行ってもイレブン出身と言われて陰口を叩かれる僕を大歓迎してくれるなんてオカシイと思っていた。
しかし、ここまで手の込んだ嫌がらせは流石に初めてだった。

・・・いや・・・でも、純粋に好意なのかも・・・。
脳裏にニコニコと笑いながら殺人的な手料理を作る女性の顔が浮かぶ。

・・・どちらにせよここにいたら危ない。
セシルさんに匹敵する味覚を持った者のもてなしなど受け続けたら死んでしまう。
折角無い時間をやりくりしてルルーシュの様子を見に来たのに。


上がってくる報告書にはルルーシュの楽しそうな日常が綴られており、怪しい所は何一つ無い。
さっき見せてもらった資料を見てもそれは同じだった。

しかし心の奥からせり上がってくるような不思議な違和感があった。
その正体ははっきりとは分からないけど・・・。


ヴィレッタ。そしてギアスユーザーのロロ。
皇帝から勅命を受けた彼らだから、無能と言うわけではないだろうが、ルルーシュにはギアスがある。
すでに彼らはルルーシュの手に落ちているという可能性も捨てきれない。

今回の珍妙な接待。
もしかしたらルルーシュの差し金かもしれない。

彼らをより観察して真偽を確かめねば。

僕にはラウンズとしての仕事もある。
明日の早朝には本国に帰らねばならない。
勝負はそれまでにつけねば。




覚悟を決めて席に戻ると、今度はヴィレッタがお酒を勧めてきた。
未成年なので断ると、にこやかに笑っていた顔が凍りつき、なにやらロロにヒソヒソと囁いた。

・・・怪しい。

もしかしたら僕を酔い潰してルルーシュの元に引きずり出す算段なのか。

ヴィレッタに囁かれたロロはビックリしたように目を丸くして、ヴィレッタに抗議するように小さな声でヒソヒソと囁きかえした。

しかし、ヴィレッタはつれなくフン・・・というような顔をしてロロにまた何か囁くと「急用を思い出しました。」と言って去っていった。


「・・・・・・あの、少しの間ここでお待ち下さい、クルルギ卿。」


ロロが困りきったような顔でその後を追って退出する。


怪しい。明らかに怪しい。
特にヴィレッタ。酒を断ったとたん豹変し、退出した。

・・・彼女は作戦失敗を伝えるためルルーシュの元に向かったのかもしれない。


「ヴィレッタとロロだけはルルーシュのギアスに掛かる事は無いよ。」

V.Vがそう言っていたが、何故あの二人だけはギアスに掛からないのか。
理由は機密事項だからと知らされなかったが、ギアスは謎に満ちた能力だ。
狡猾なルルーシュがその気になったら2人にギアスをかけるぐらいは簡単にやってのけそうな気がした。





「・・・・・・・ただいま戻ってまいりました・・・・・・・。」

そう言って戻ってきたのは着物姿の少女だった。

「あれ・・・君・・・・・・・ロロ!?」


そう言うとロロはキッと僕を涙目で睨みつけた。


「ヴィレッタ指令は気分が優れないため、今後僕が責任を持って接待させていただきます!!」

・・・・・・一体彼に何があったんだろう。
ルルーシュの作戦?いや、ありえない。



ありえ・・・・な・・・・・・・・い・・・・・・・・・・・・・・とも、言えないか。

着物に身を包んだロロは、ナナリーにとても良く似ていた。
ルルーシュは僕がナナリーの事を大好きだったことを知っている。
多分初恋だった。

そのナナリー似のロロを使って僕を油断させようとしているのか。
いや、ルルーシュが偽物とはいえナナリーそっくりの少年をこういう風に使うとは考えがたい。
真実は何処にあるのか・・・。


      その6に続く


生キャラメル買えました♪♪♪
一人二箱しか買えなかったけど、12粒入りだったので先日生キャラメルの話で盛り上がった下の子のママ友達にも家族分のだけだけど粒でおすそ分けしたらとても喜んでもらえました♪

嬉しいな♪・・・と思っていたら上の娘が「ウチの友達の家族にも配りたい・・・。」と言い出すではありませんか。

私は一応姉妹平等に育てたいと思っているのですが、実際は話せば分かるタイプのお姉ちゃんが我慢する事の方が多いので、長女のために今日も片道40分自転車をこいで行って来ました。
これで3日連続で・・・・・・待ち時間もあるし流石に疲れました・・・・・・。
でも、喜んでもらえたら嬉しいな♪

明日から旅行に行きますので更新はありません。
お天気がいいといいなっ♪

あんまり疲れてなかったら火曜日にこっそり更新しているかもしれません


拍手、コメントありがとうございました♪
本編が終わっても細々と書いていけるのはすべて読んでくださったりコメント下さったりする皆様のお陰です☆

返信はこちらから♪



浅田リン 様

>先生の日記は是非続けていただきたいです。
2回に1回は「泣けてきた」とあるのが楽しいです。

ありがとうございます♪
常識人の(?)彼女からしたらトホホな兄弟ですが、けなしながらも温かく見守っているようです。
(主にロロを)
私の一番好きなキャラは(しつこいようですが)ルルーシュなんですが、不思議とヴィレッタが可愛がるのはロロ限定になってしまいます

>体育教師の上水泳部の顧問までさせられてハレンチな水着まで着ないとダメなんですよね。

そーそー。せっかく男爵になったのにね。
任務!のためなら何でもこなさねばならないのがつらい!(多分)
水泳部の顧問になったのはシャーリーを見張るためなのか、仕返しするためなのか、体型を維持するためなのか悩むところです。

>もう大プッシュなのでシリーズ化してがんがん続けていただきたいです。

半端な感じかな?と心配していましたが意外と楽しんでくださる方が多かったのであと1回は必ず書きます♪

いつも応援してくれてありがとう!!
もうしばらくはひっそりと頑張ってみます♪



20:14の方

日記、面白かったようで良かったです♪
ヴィレッタがこんなに前面に出てるのはウチぐらいでものすごくマイナーなのですが、この人は個人的に好みです♪
本編でも最後までルルの味方でいてほしかったです
ちなみにうちのヴィレッタ先生はルルの味方ではありませんがロロの味方ではあります♪
よろしかったらまた遊びに来てくださいね♪♪


めかりん様

旦那さんが飲み会だと本当にゆっくり出来ますよね♪
ウチも旦那が飲みに行っちゃって寂しかったのは子供が小さい間だけで、今は「飲み会に行く。」と聞くとやった~~~!!!と(心の中で)喜びます♪♪♪

夕食もこんな日は子供らとキャベツいっぱいのたこ焼きとか作って簡単に済ましちゃいます♪♪

>『ヴィレッタの日記』
>ロロの事を作文用紙101枚分提出
是非読みたいですねえ♪

チャレンジャーですね!!
多分機情メンバーは誰一人読みたくないと思うけど、兄さんの事だからロロ幼少時にまで遡って色々書いていそうです☆
超甘々兄馬鹿モード全開作文だと思いますが、そのうち拍手お礼文で書いてみようかな?

>そうなんですよね。スザクとロロ、どちらも死神です。
まったく、ルルーシュは死神に好かれやすいんだろうか。

弟は死神、親友も死神、父親は戦争好き(?)、妹は虐殺皇女、相棒は魔女、本人は魔王。
すさみきってますね

ロロによって生かされた命をスザクが閉じる。そして世界を開いていく。
優しい死神たちでしたね



なぎーの。様


>ヴィレッタ先生・・・機情にお勤めされてからの、苦労の様子が窺がえます

地味に苦労してそうです
ルルロロだけでも大変なのに、おそらくシャーリーにも振り回されていたのでは?

>あのとき、ジェレミア卿に助けを求めたわけは、なるほど、ランペルージ兄弟にフラストレーション溜まってたからなんですね(笑)

そう、ロロは懐柔して連れて行き、ルルーシュは切り離そうとしていたように見えました♪(私の曇った目には)
結局ジェレミアまでルルーシュについてしまいもう付き合ってられないので逃亡したのでしょうか?
・・・でも、ルルもジェレミアにキャンセラーをかけさせてヴィレッタに裏切らないようギアスをかけることも出来たのにそうしなかったのはどこか彼女を信じていたからでは・・・と思うとちょっと可哀相でもあります。
ヴィレッタ、扇よりルルやロロのほうがずっと男らしくて優しいと思うよ?(超ブラコン兄弟だけど)


ひづき様、紅柳美咲様、リン様コメントありがとうございます!!!
とっても嬉しいです♪♪♪
コメント欄から相変わらずのなが~~~いお返事をさせていただいております☆


コメント
この記事へのコメント
勘違い対決
こんばんわ
ウザクとロロの微妙なすれ違いが面白いです。
知らない間にロロはスザク相手に地味にルルのかたきを取っていますね。
知らないでしているとはいえ記憶が戻ったルルが見てたら「よくやったロロ! それでこそ我が弟だ!」と変なポーズで言いそうです。

しかしいったいどんなお菓子を食べさせられたのやら。
ロロは感動の涙を流していると勘違いしているし。
スザクはルルの差し金で(セコイ)嫌がらせをしているのかと勘違いしているし。
疑りぶかいスザクが面白いです。
そしてトイレで密かに涙するラウンズ! ナイト・オブ・セブン!
ひゅーひゅーカッコイイ!!(冗談です)

ロロがついに着物を着ましたね。
さぞやかわゆい事でしょう。
だってロロですから!
ルルが見たら(エロ本・ビールに続き)グレたのか!?と嘆き悲しむか写真をとりまくるかどっちなのでしょう。

2008/11/01(Sat) 00:01 | URL  | 浅田リン #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/11/01(Sat) 00:39 |   |  #[ 編集]
浅田リン様
おはようございます♪

>ウザクとロロの微妙なすれ違いが面白いです。

うちのロロは常識が無い上に思い込みが強いのでこうなっちゃいますv-356
逆にスザクは空気は読めないけれど常識はあるのでこうなっちゃいますv-356

>知らない間にロロはスザク相手に地味にルルのかたきを取っていますね。

本当だ!!
確かに褒めてもらえそう!!!
しかもダメージは生きろギアスが発動しそうなぐらい!?

ちなみに機情メンバーと相談の上、天ぷらの衣には和風だしや抹茶も入れています。
更に一度にお菓子を突っ込んだので甘系辛系の味が絶妙に混ざっています。
ガムや飴の天ぷらもあります。
ロロも常識が無くおかしいと思っていないし、他の機情メンバーも料理をした事の無いカップラーメン男たちばかりなので何の疑問もありません。ヴィレッタは料理は上手なはずですが着物を着るため参加してないしイレブンの料理はサッパリわからないし、頭の中はタダ酒の事でいっぱいです


ロロは着物は似合いそうです♪
お酒が飲めないのでやる気をなくして帰ってしまったヴィレッタ先生に代わってスザクのもてなしをしようと頑張りますがここに来る方の誰一人として成功するとは思ってらっしゃらないだろうなぁ(笑)
ルルが見たら・・・恐ろしい事が起こりそうですv-356
2008/11/01(Sat) 04:53 | URL  | UT #L1ch7n1I[ 編集]
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