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弟へ(コーネリアからルルへのリグレットメッセージ)
2009年01月20日 (火) | 編集 |
シュナイゼル兄上に撃たれ、重症を負った私は歩く事も出来ずにただ病室でじっとしていた。

それでも普段とは違うただならぬ様子にダモクレス内で戦闘行為が行われている事を知った。

きっとルルーシュが来たのだろう。
鉄壁と思われたダモクレスのシールドをどうやって突破したのかはわからないが、あの弟ならやるかもしれない。

ここが落ちれば私は今度こそ殺されるだろう。



ギアス響団壊滅の際、私はルルーシュ達に捕らえられ、監禁された。
しかし扱いは丁重で、拘束はあったものの尋問すらされなかった。

それを意外に思ったが、奴はどんなに私にののしられても決して手を上げることは無かった。
ただ能面のような顔でじっと私を見つめるだけで、しばらくして部屋を出て行った。
口の立つ弟だったが、昔とはまるっきり印象が変わっていた。


その後私は自力で脱出し、シュナイゼル兄様に助けられた。
ユフィを失い、もう信じられるのはシュナイゼル兄様だけとなっていた。

父親である皇帝陛下はユフィの死を悲しまなかった。
謁見を願い出でた私にただ、「そんなことはもう知っておるわ。」とうるさそうに言った。

その時初めてルルーシュの絶望を知った。
あの時ルルーシュはまだ9歳。
どんなに悲しく苦しかったろう。

だけど、そうだからと言ってユフィを殺して良いというわけではない。

ルルーシュはユフィととても仲が良かった。
マリアンヌ様が戯れに「ルルーシュのお嫁さんに貰っちゃおうかしら。」と言っていたほどだ。
ユフィもルルーシュが大好きだった。

「あのね。お姉さま。内緒だけど、ユフィはルルーシュの事好きなの。大きくなったらお嫁さんになるのよ。」

内緒も何もバレバレだと苦笑しながら私は可愛い妹の頭を撫でたものだ。


ルルーシュは小さい頃から神童と呼ばれるほどの天才で、大人びたところはあったが、ナナリーやユフィと遊ぶ時だけはよく笑う普通の子供だった。

日本に行って何があったのか大体の想像はつく。
その経験が奴を変えてしましたのだろう。
でもその怒りをぶつけるべき相手はユフィではない。

だから例えルルーシュが不幸な子供時代を過ごそうと、私にはルルーシュを憎む権利があるのだ。




続いていた爆音がやみ、急に静寂が広がる。

直後、ルルーシュの勝ち誇ったような声が館内に響き渡った。
シュナイゼル兄様は負けて捕らえられ、ダモクレスはあっけなく制圧された。

ああ、いよいよ私も終わりか。


しばらくして部下ではなく、ルルーシュ自ら病室に入ってきた。

シュナイゼル兄様の本当の顔を見抜けず、嬉しそうについていってこのザマな、馬鹿な女を笑いにきたのだろうか。
それとも、黒の騎士団を裏切らせる証言をしてルルーシュを追い詰めたことに対する制裁を受けさせるためだろうか。

・・・どちらにしろ、私は殺される。
前に捕らえられた時には少しは利用価値、もしくは姉弟としてのほんの少しの情があったのかも知れないが、今の私に利用価値はないし、ましてや前回私を生かしておいたばかりに黒の騎士団を失ったのだ。次は無い。

・・・でもまぁいいか。
私にはもう、守るべきも者も、信じるべき者もいない。

ユフィはもう帰ってこない。
父親は娘など愛していなかった。
信じていた兄にさえだまし討ちのような形で撃ち抜かれ、ベットから一人で起き上がることさえ出来ない。


ユフィに会いたい。

ユフィに会いたい。

ユフィに会いたい。


・・・だからもう、いい。






しかし私は殺されなかった。
手厚い看護を受け、ルルーシュが毎日花を持って見舞いに来た。

そのたび私は手当たりしだい物を投げつけて罵った。
起き上がれない私の手の届く範囲のものなんて知れているが、それでもそうせずにはいられなかった。

奴はいつも何も言わず散らばった陶器の欠片などを片付けながら私の罵声にじっと耐えるかのように目を伏せた。

そんな毎日がずっと続いた。
何とかベットから身を起こせるようになった私はある日、そばにあった花瓶をルルーシュに投げつけた。
飾ってあったバラの棘がルルーシュの顔を傷付け、中に入っていた水がその服を濡らした。

怒ればいいと思った。
そうして私を殺せばいいと思った。

ユフィの敵に保護され哀れまれるなんて御免だ。
それならさっさとユフィの所に行くほうがいい。

しかしそれでもルルーシュは私を殺さなかった。
濡れた服や髪をぬぐおうともせずに、黙々と花瓶の欠片を拾い集めて病室を片付け、一礼して出て行った。

今思えばルルーシュは私が陶器の欠片で手を切らないよう、片付けてくれたのだろう。
そしてルルーシュはどんなに私に罵られても毎日毎日やってきた。

「お前に最愛の妹を失った姉の気持ちがわかるか!!」

そう言った私にいつもは何も言わずうなだれるルルーシュが顔を上げた。

「・・・わかります。姉上。それだけは・・・・・・。」

涙の浮かんだ瞳で見つめられた。

なんだそれは。自分で殺しておいて。

「ユフィを返せ!!お前なんかに姉上と呼ばれる筋合いは無い!!
お前がかわりに死ねばよかったんだ!!」

感情のままに怒鳴りつける私に奴は

「申し訳ありませんでした。」と力なく呟いた。


そんな事があっても奴は相変わらず病室にやってきた。
私のことは伏せられていたようで、医師のほかは咲世子というメイドが身の回りの世話をしてくれたが彼女がいない時はルルーシュがずっと付き添って、時には手作りの食事を持ってくることもあった。

奴は私の好物をよく覚えていてそれを作ってきたが、食べてやる気などもちろん無かった。
食べる振りをして受け取って、そのまま奴の頭にぶちまけてやった。

それでも奴は「作り直してきます。」とだけ言って、床に散らばった食べ物をきれいに片付けて出て行った。




どれぐらいの時が過ぎたのだろう。
私はブリタニアの最高の治療を受け、すっかり体も回復していた。

「もう大丈夫でしょう。後遺症もありません。」

私に付き添ったルルーシュが医師からのその言葉を聞き、ふわりと笑った。


「ではお別れです。姉上。どうぞお元気で。」

私は隠されて格納庫に連れて行かれ、ルルーシュは脱出用の小型艇の鍵を私に握らせた。

わけがわからなかったが、それを拒む理由も無い。
私は言われるまま脱出し、黒の騎士団と合流した。


後のことは何度も報道があったから誰もが知っているだろう。
魔王ルルーシュはゼロに討たれ世界に平和が訪れた。


そして、決して報道されることは無かったが、私たちは後になって真実を知った。
ギルフォードもルルーシュによって手厚い看護を受け、一命を取り留めていた。



「ではお別れです。姉上。どうぞお元気で。」


そう言って笑ったルルーシュの顔がやけに思い出される。


あれは永遠の別れに対しての言葉だったのか。

あの時は気づきもしなかったが、もうお前は決めていたんだな。



最後ぐらい笑ってやればよかった。
弟だと言ってやれば良かった。
いつも付き添ってくれてありがとうと言えばよかった。


若いお前が世界の人柱として犠牲になることはなかったんだ。

しかし、そう思うと同時に、やはりルルーシュは死ななければいけなかったのだとも思う。

私にはお前の真意がわからなかった。
お前が命をかけて償って初めて私はお前の本当の気持ちがわかった。

他の者達もそうだろう。

人間は疑い深い。
信じようとしても中々信じられない。
確たる証拠が無いと信じられないのだ。

それをルルーシュはよく承知していたのだろう。


これから私がお前の姉としてしてやれる事は、生き抜いて優しい世界を作っていくことだ。
お前が憎しみの象徴として死んだお陰で、私の罪はどうやら皆に忘れ去られたようだ。

でも私は忘れてはいない。

「魔王ルルーシュを討て!」

そう命じた私はかつて魔女だった。
非もない国の、明らかに軍備の劣る諸国を容赦無く攻めて焼き尽くした。

征服地の人々を差別し、区別するのは国是であるからと何の疑問も抱かなかった。
ただ、妹が幸せで、私も幸せであれば良いと考えた。

蹂躙された人々の血の涙を更に搾り取って、新しいナイトメアを増やし続けた。
手柄と名声を求めて人の命が数字にしか思えなくなっていった。

そんな私が許され、合衆国で活動できるのはルルーシュが私の罪も背負ったからだ。





・・・今お前はどこにいるのだろう。

失ったと言う大事な弟やユフィと共にいるのだろうか?

お前に手を差し伸べ続けてくれたという優しいクラスメイトと共にいるのだろうか?


それとも優しくなりつつあるこの世界を見守って旅しているのだろうか。

風よどうか、私の代わりにあの子を優しく抱きしめてやってくれ。

どうか・・・。



                   Fin



暗い、しかもロロのロの字も出ない話ですみません(ロロサイトなのに)
でも、気持ちとしてはロロを失ったことにより変わったルルを書きたかった部分もあります。
ルルが以前ロロに抱いていた気持ちをそのままコーネリアにかぶせながらというところもあります。

この話は随分前に書いたまま、あまりの暗さに放置していたのですが(一応ウチ、楽しい話メインのブログサイトなので)、でもあとどれぐらい活動できるか正直わからないのでとりあえず出してみました。
ちょっと反応が怖いですね

















コメント
この記事へのコメント
こんばんは
先日は丁寧なコメントをありがとうございました。
なんだか、U.T様の状況が大変なようで、本当にご自愛ください。
母も私が幼いころから病気がちで(ちゃんと今も健在です)、幼稚園くらいの時、伏せっていた母や自分、妹の食事を雨の中買いに行った記憶があります。
そんな母は私たちに小学3年位から炊事などを指導していたことを思えば、随分、将来を悲観しながらも備えていたのだな…と泣きたくなる気持ちになります。
U.T様もできる限り自分を大切にして子供に悲しい想いをさせないでください。

コーネリアはギアスの中でも、気の毒な人でしたが、とても強く、優しい人だったと私は思っています。
小説が最初から本編と違うことを知って、本編を改めて考えていました。
そうすると、「もしかしたらコーネリアはブラックリベリオンの時点でルルーシュを許していたのではないか」という結論に至っています。
というのも、あのブラックリベリオンにおいてゼロの正体をスザクに『覚えていない』とゼロの正体をしらばっくれていたのではないかという疑念です。
私は小説でスザクとコーネリアの会話があったため、彼女はルルーシュ=ゼロをギアスの影響で本当に覚えていないのかと思っていましたが、R2でコーネリアがルルーシュと再会したとき、ゼロであることに驚いていたわけではないという違和感を引き摺っていました。
彼女は聡明で情に厚い女性だということは設定段階から明らかになっています。
そんな人物がユーフェミアやスザクの良いところに気付いて、ルルーシュを敵だからといって、因果を全て説明されなければ彼の想いを全く察せない不公平で狭量な人だろうか。
そして、あの時を思い返せば、スザクにちゃんと『神根島』というヒントは与えていました。
…声を忘れ、言葉だけ覚えていることは部分的記憶喪失ではありえない、つまり確信犯だったのではないか、と。
つまり、スザクを騙してまで神根島に向かわせたのは、おそらく、あの時の彼女の願いは『罪を重ね続けるルルーシュを止めて欲しい』だったのではないかと私は結論しました。
しかもその後、コーネリアはR2でユーフェミアを殺したルルーシュへの復讐ではなく、(ユーフェミアの汚名を雪ぐという名目で)ルルーシュが罪を犯す背を押した『ギアス』を探索・殲滅の為に再登場しています。
つまり、コーネリアはルルーシュを、ユーフェミアを喪ってすら許していたのだと。
こう解釈していくと、彼女は罪を憎んで人を憎まずを実践していたことになります。
この結論に至ったとき、コーネリアはとても強く気高い人だったのだなあ…と思えました。
多分、最終回でわずかな手勢を率い処刑場に乗り込む気だったのは、シュナイゼルとナナリーを助けるためであると同時に、ルルーシュに兄や妹を殺させたりしないという決意だったのではないかと思っています。
そして、『魔王ルルーシュは死んだぞ!!人質を解放しろ!!』と言ったとき、ルルーシュがユーフェミアに罪を押し付けざるを得なかった嘆きを彼女もまた実感したのかもしれません。

また他にも、本編だけを純粋に解釈していくと、シュナイゼルもまた、随分ルルーシュに甘かったと思います。
彼の取れる選択肢がルルーシュを叩き潰すだけならもっとえげつない手が使えたのではないかという場面が幾つもあったくらいです。つまり、彼のルルーシュを『最も恐れ愛した男』というのが真実だというのがチラホラ見えます。
そして、必要以上に冷酷な人間ではなく、けれど情に捕らわれ事実を冷静に判断できなくなることも無い、広い視野で全責任を背負い判断を下していることも分かります。
よくよく見てみればルルーシュの敵という立場にあっても、階級社会の価値観などに捕らわれることなく、ルルーシュを愛し許していた二人を信じてもいいのではないかという根拠はかなり、本編の中にちりばめられています。

また、本編の最終決戦において何故、ナナリーがスザクと相対する気もなかったのかはルルーシュがゼロでギアスを持っていることを知るだけで説明可能でした。
あの電話の1件を『スザクにギアスをかけてルルーシュは乗り切った』と推測すれば一発です。
つまり、『自分(ナナリー)がスザクやシャルルによって人質になっていたため、ルルーシュは他人のふりをしなければならなかった』という結論に辿りついてしまった可能性があります(滝汗)。
そしてこれはナナリーにしてみれば激怒ものでしょう。
『スザクはユーフェミアを失った恨みを延長して自分を人質とし、最愛の兄であるルルーシュを世界大戦へと追い詰め、止めようとしなかった』のですから;;;
ナナリーにしてみればスザクに『よくまあ私の前に顔を出せましたね』とブチ切れて『問答無用でぶっ殺す』と決意していてもおかしくないです;;;
そして、自分を人質としていたにもかかわらず、スザクを許してしまった兄に怒りを持っていたとしても彼女を責められません…;;;
…それでも、ゼロレクの完遂を経て、ゼロとなったスザクを許し、傍に置くことを選んだナナリーは兄・ルルーシュ並の寛大さを持っていたのでしょうね…流石、同母妹。
あの兄妹は善良ではないかもしれませんが、『人の過ちを受け入れる』という許容量は間違いなく聖人クラスだと思っています(苦笑)
2009/05/17(Sun) 19:50 | URL  | 乾 和己 #-[ 編集]
Re: こんばんは
こんにちわ♪

> 母も私が幼いころから病気がちで(ちゃんと今も健在です)、幼稚園くらいの時、伏せっていた母や自分、妹の食事を雨の中買いに行った記憶があります。
> そんな母は私たちに小学3年位から炊事などを指導していたことを思えば、随分、将来を悲観しながらも備えていたのだな…と泣きたくなる気持ちになります。
> U.T様もできる限り自分を大切にして子供に悲しい想いをさせないでください。

子供を置いては逝けませんねv-356
三途の川を泳いででも帰りますよv-356
うちも料理、洗濯、折にふれて教えています。
100まで生きる気ではあるのですが、出来ないより出来た方が将来自立する時絶対役に立ちますし。
バイトの方、とりあえず少し減らしてもらいましたので、ゆっくりしますね♪

>
> コーネリアはギアスの中でも、気の毒な人でしたが、とても強く、優しい人だったと私は思っています。

私もそう思います。
それにルルやシュナイゼルほど天才肌ではなかったのでしょうが、努力を怠らず、心身ともに鍛えていったバランス感覚のある人でもあると思います。
コマを動かす感覚の二人より、最前線でいつも命を張って戦っているだけに戦争の悲劇もよく知っていると思います。

> 小説が最初から本編と違うことを知って、本編を改めて考えていました。
> そうすると、「もしかしたらコーネリアはブラックリベリオンの時点でルルーシュを許していたのではないか」という結論に至っています。

う~ん、これについては私は違うと思います。(あくまでも私見ですが)
手をかけ、目をかけ、一人では何も出来ない赤ちゃんの頃より見守って来た最愛の妹を失った衝撃は想像を絶するものがあると思います。
元々コーネリアはユフィを危険な目にあわせないよう、副総督として就任した後も文化、福祉の方で関わらせ、危険から遠ざけていました。
力を欲したのももしかしたらユフィを守り抜くためだったかもしれません。
自分が死ぬことはあっても危険な場所から遠ざけていた妹が死ぬということは全く想定外だったと思います。
しかもあの死に方・・・。

腹心であり、戦災孤児を養って本当の父親のように育てていた事からも人格者であったであろうダールトンもあのような形で意思を踏みにじり、殺したルルーシュをあんな短時間に許す事は出来ないように思います。

> というのも、あのブラックリベリオンにおいてゼロの正体をスザクに『覚えていない』とゼロの正体をしらばっくれていたのではないかという疑念です。
> 私は小説でスザクとコーネリアの会話があったため、彼女はルルーシュ=ゼロをギアスの影響で本当に覚えていないのかと思っていましたが、R2でコーネリアがルルーシュと再会したとき、ゼロであることに驚いていたわけではないという違和感を引き摺っていました。

ゼロの正体を知る過程は、小説通りのような気がします。
ただ、記憶として残らなかったとしても、その時はまだユフィも生きているし、憎しみまではいってないような気がします。

ただ、コーネリアにとってルルーシュは愛すべき弟であり、守ってやれないまま異国の地で果てた可哀相な弟だと思っていたのに変わり果てていて戸惑ったのではないでしょうか?
また、ジェレミアがそうだったように、何故ルルーシュがゼロとなったかについては予測可能だと思います。

ブラックリべりオン後、ゼロの正体について気づいても、妹を殺した憎い敵と思うべきか、政治の道具にされて捨てられた同情の余地のある弟と思うべきか悩んだと思います。
その果てに、まずやるべき事は、ギアスの源の抹消だった気がします。


ところで、コーネリアが軍を止めてギルフォードですら消息がつかめない状態にあったのに、なぜルルーシュでさえ中々位置を特定出来なかった響団の正確な位置がわかったのか、本編を見た時凄く違和感がありました。
もしかしたら皇帝が手を回して、それとなくヒントを与えたのでは・・・と思っています。
コーネリアにV.Vの抹殺をさせようとおもったのかしら?
そうでなくても何らかの意図があったような気がします。

> 彼女は聡明で情に厚い女性だということは設定段階から明らかになっています。
> そんな人物がユーフェミアやスザクの良いところに気付いて、ルルーシュを敵だからといって、因果を全て説明されなければ彼の想いを全く察せない不公平で狭量な人だろうか。

聡明で情に厚い女性だということは全く異論が無いのですが、彼女も人間ですから、まずは悲しみ、喪失感、怒りが先に来るような気がします。
また、ルルーシュがやったことはどう考えても許されない事です。
視聴者はルルーシュの事情や気持ちを100パーセントに近い形で知っているけれど、コーネリアが知っていたのはルルーシュがユフィを、ダールトンをギアスで操り、意に沿わぬ行動を強制して最も不名誉な形で死なせたという事実のみで、あれはギアスの暴走であったとまでは知らないと思います。
もし、知っていればシュナイゼルが黒の騎士団を訪れてルルーシュを失脚させようとした時、止めていたと思います。
ましてや、騙して呼び出して丸腰のルルーシュを囲んで銃撃・・・なんて事は彼女のプライドにかけて許さないような気がします。

> そして、あの時を思い返せば、スザクにちゃんと『神根島』というヒントは与えていました。
> …声を忘れ、言葉だけ覚えていることは部分的記憶喪失ではありえない、つまり確信犯だったのではないか、と。
> つまり、スザクを騙してまで神根島に向かわせたのは、おそらく、あの時の彼女の願いは『罪を重ね続けるルルーシュを止めて欲しい』だったのではないかと私は結論しました。

このへんの事をはっきり覚えていないので、また暇がある時に見直してみますね。

> しかもその後、コーネリアはR2でユーフェミアを殺したルルーシュへの復讐ではなく、(ユーフェミアの汚名を雪ぐという名目で)ルルーシュが罪を犯す背を押した『ギアス』を探索・殲滅の為に再登場しています。

このへんは、そうなんだろうな~と思いました。
ギアスさえなければルルーシュは彼女の知るルルーシュのままであり、ユフィを失うことも無かったと思いたかった部分もあると思いますが・・・。
ルルに対する憎しみだけしかないのなら、最後の共闘は無かったと思います。


> つまり、コーネリアはルルーシュを、ユーフェミアを喪ってすら許していたのだと。
> こう解釈していくと、彼女は罪を憎んで人を憎まずを実践していたことになります。
> この結論に至ったとき、コーネリアはとても強く気高い人だったのだなあ…と思えました。

この辺はちょっと違う意見です。
彼女はとても強く気高い人ではありましたが、ブリタニアのために他国を攻め滅ぼす事の出来る人です。
また、国是であるなら、ナンバーズがどれ程苦しんでも仕方がないと思える人でもありました。
響団潜入の際には子供の姿であるV.Vの眉間めがけてためらい無くナイフを投げてます。それが何者であるか解ってない以上、判断としてはこれ以上ないほど的確ですが、灰色であっても、子供であっても目的のためには殺す彼女はルルーシュに対する感傷によって敵討ちを諦めるようには思えませんでした。
ただ、無印ではあれ程捕虜になる事を拒んだのに、あの時猿轡などされていなかったにも関わらず捕虜になっても死を選ばなかったのは、ルルーシュに直に会って話をしてみたかったのかなぁ・・・とは思います。

> 多分、最終回でわずかな手勢を率い処刑場に乗り込む気だったのは、シュナイゼルとナナリーを助けるためであると同時に、ルルーシュに兄や妹を殺させたりしないという決意だったのではないかと思っています。
> そして、『魔王ルルーシュは死んだぞ!!人質を解放しろ!!』と言ったとき、ルルーシュがユーフェミアに罪を押し付けざるを得なかった嘆きを彼女もまた実感したのかもしれません。
>
> また他にも、本編だけを純粋に解釈していくと、シュナイゼルもまた、随分ルルーシュに甘かったと思います。
> 彼の取れる選択肢がルルーシュを叩き潰すだけならもっとえげつない手が使えたのではないかという場面が幾つもあったくらいです。つまり、彼のルルーシュを『最も恐れ愛した男』というのが真実だというのがチラホラ見えます。
> そして、必要以上に冷酷な人間ではなく、けれど情に捕らわれ事実を冷静に判断できなくなることも無い、広い視野で全責任を背負い判断を下していることも分かります。
> よくよく見てみればルルーシュの敵という立場にあっても、階級社会の価値観などに捕らわれることなく、ルルーシュを愛し許していた二人を信じてもいいのではないかという根拠はかなり、本編の中にちりばめられています。
>
> また、本編の最終決戦において何故、ナナリーがスザクと相対する気もなかったのかはルルーシュがゼロでギアスを持っていることを知るだけで説明可能でした。
> あの電話の1件を『スザクにギアスをかけてルルーシュは乗り切った』と推測すれば一発です。
> つまり、『自分(ナナリー)がスザクやシャルルによって人質になっていたため、ルルーシュは他人のふりをしなければならなかった』という結論に辿りついてしまった可能性があります(滝汗)。
> そしてこれはナナリーにしてみれば激怒ものでしょう。
> 『スザクはユーフェミアを失った恨みを延長して自分を人質とし、最愛の兄であるルルーシュを世界大戦へと追い詰め、止めようとしなかった』のですから;;;
> ナナリーにしてみればスザクに『よくまあ私の前に顔を出せましたね』とブチ切れて『問答無用でぶっ殺す』と決意していてもおかしくないです;;;

このあたりもちょっと私とは解釈が違いますが、ギアスは一筋縄ではいかない物語なのでコレが間違いだというつもりもありません。
中々新鮮な解釈だと思います。

> そして、自分を人質としていたにもかかわらず、スザクを許してしまった兄に怒りを持っていたとしても彼女を責められません…;;;

私としてはナナリーの方がスザクに負い目を持っていたように思います。
この時点ではユフィの件はギアスの暴走であるとはこの時点ではわかっていません。
ユフィにギアスをかけ、自分に有利になるよう、日本人虐殺を命じたとしたら、許せないのは兄の方だと思うでしょう。
かつてスザクは敵国の皇子・皇女であった自分達にブリタニアに国をめちゃくちゃにされてなお変わらぬ友情を示してくれました。彼を知っているだけに、ユフィを殺されて変わってしまった彼を見て、むしろ申し訳なく思うように感じました。
ただ、そうであるからと言っても、これ以上ルルの非道(兄妹を殺し、日本人をユフィに虐殺させるなど)のその上を妹として見過ごす事ができないがゆえに、お兄様を止める力となりえないスザクを切ってでも兄にこれ以上罪を犯させない事を選択したように思います。
鬼を止め、罪はダモクレスに集め、彼女なりにその先の優しい世界を臨んだような気がします。

> …それでも、ゼロレクの完遂を経て、ゼロとなったスザクを許し、傍に置くことを選んだナナリーは兄・ルルーシュ並の寛大さを持っていたのでしょうね…流石、同母妹。

経緯はともかく、兄を手にかけたことは間違いないスザクには正直複雑な感情があったと思います。
ゼロを見るたび刺された瞬間がフラッシュバックしてもおかしくないぐらい間近で、やっと見えるようになった目で見てしまいましたから。

1期でスザクが見てしまったユフィが撃たれ、血みどろで倒れていく様を、今度はナナリーが見てしまった・・・。
兄がやったことに対して、こんな形で妹にブーメランがかえって来ると言うのは何とも残酷だなぁ・・・と当時思ったことを思い出しました。

それでも乗り越え、ピクドラのあの笑顔なので寛大さは確かにすごいと思いました。
上に立つものの器だと思います。

> あの兄妹は善良ではないかもしれませんが、『人の過ちを受け入れる』という許容量は間違いなく聖人クラスだと思っています(苦笑)

それについてはその通りだと思います。
それは兄妹だからというより、経験から来るような気もします。
目が不自由で、人の好意に頼らなければ生きていけなかったナナリー。
そして、憎しみを原動力として行動してしまった兄(最後は違いますが)を見、そして最後に何もかも許すようにして逝ってしまった兄を見ているだけに、憎しみに生きることより許容を選んだような気がします。

ルルーシュも、最初は許容の人と言うより、全身を鎧でおおい、他人に対しても警戒心が強く、父に対しても恨みや憎しみが先立って、父にも何か事情があったのではと考える事がありませんでした。
それだけ過酷な目に合ってきたのだから仕方ないのですけどね。

ギアスをかけるときも一方的で、この人にも家族が待ってるのでは・・・とか、無実の罪に落とされて刑に服すのでは・・・という事は考慮せず、知ったことではないと言わんばかりのかけ方をする事がほとんどでした。
それでいてシャーリーなど、身近な人が死んだときだけは嘆く。
同じようにルルーシュの戦い方によって嘆いて来た人が大勢いるはずなのに。
ロロにしても、データを入手したなら、幼い時から組織に利用されて来た可愛そうな子供だと気がついたはずなのに許そうとしませんでした。
むしろルルーシュは狭量だったのだと思います。
それが、ユフィに許され、シャーリーに許され、ロロにまで許され、変わっていったのだと思います。
最後の彼は申し分なく聖人クラスの許容量であったと思います。

長文での投稿ありがとうございます。
意見の相違はありますが、番組も終って久しい今となってこんなに熱く語っていただいて嬉しいです。
また、私が書いた意見もあくまで1個人の私見ですので、『こういう見方の人もいるんだな。』ぐらいに思っていただければいいと思っています。
これにめげず、またギアスの新しい解釈などお寄せいただければ・・・と思っています。

2009/05/18(Mon) 15:06 | URL  | UT #L1ch7n1I[ 編集]
すこし、反論になってしまいますが、負の部分の根拠を示さなかったため、混乱させてしまって申し訳ありません。

>彼女はとても強く気高い人ではありましたが、ブリタニアのために他国を攻め滅ぼす事の出来る人です。
>また、国是であるなら、ナンバーズがどれ程苦しんでも仕方がないと思える人でもありました。

これは、彼女が『ブリタニア帝国』の『皇女』であり、軍の『将軍』でもあり、『総督』という立場による判断基準です。
組織に属し、その恩恵を受け、ヒエラルキーの上位であるという責任がある以上、心を鬼にせねばならない汚れ仕事で、その罪を自らが引き受けるからこそ上に立つことが許されると言えます。
そのおぞましい作業を人に押し付けることも無く、また、その罪に潰されることもなく、自らを正当化しきれず悪に染まって必要以上に人を残酷に殺したり嬲ったりすることもない、常に冷静で的確な判断を下す凄まじい精神力といえます。
…ただ、この生き方は子育てとは両立しない、心が荒む精神であり、母であるU.T様にはとても共感できず、嫌悪するのは無理もないと思います。
(自分は組織の視点で考えることが随分あるため、コーネリアやルルーシュ、シュナイゼル、ナナリーの人々(未来)の為に罪を背負う(=人を殺す)という覚悟に共感できるのですが。けれど、自分の親が子供を守るためならどんな相手にでも戦うことを辞さなかったのを思えば、守るべきものの為に非情になる(罪を犯す)というのはわりとあるように思えます。そう考えていくと国家元首が『国父』・『国母』と呼ばれるのも納得できます)

また、特区の行き着く先はそれこそ(同じ政治理念で政治を行ったナナリーが総督を解任されたという)小説にあったように『反逆罪』です。
有能な政治家であるコーネリアが気付かないとは思えませんが、ユーフェミアは姉に相談することも無く(シュナイゼルの承認は得ています。ただ、彼はユフィによる父殺しと皇位簒奪(政変)が視野に入っていると思われます)、数枚の企画書段階で発表してしまい、後に引けなくなっています。
しかも、皇位継承権をユーフェミアがゼロの為に放棄する以上、彼女に待つのは反逆罪による死です。
おそらく特区は国を揺さぶる土地として破棄が決定され、住民は全て殺されるでしょう。(ついでに言うと国の命令ということを隠蔽するため、ユーフェミアによる虐殺命令という結末も有り得ます)
つまり、ルルーシュのうっかりギアス『日本人を殺せ』は特区の最後に来る結末を指しています。
因みに『スザクの騎士解任』はユーフェミアから特区に人々が集まる信用の担保、『ゲンブの支持』を切り離すという、最も穏便な手段です(ルルーシュはスザクの為にその選択肢を捨てたと言えるでしょう)。

おそらく、特区式典前のコーネリアとシュナイゼルの通信は『なんとかユフィを破滅から救えないか』という藁にも縋る思いであり、シュナイゼルは『黒の騎士団の解散』をヒントに『(追い詰められた)ルルーシュがなんとかする』と仄めかしています。(彼はおそらく、ゼロに人がを操る能力があることを察していますし、神根島でゼロ=ルルーシュに気づいています)
シュナイゼルの予想外は正面から乗り込んであからさまにゼロが何かやったと分かる形で『虐殺を実行させたこと』だと思います。

つまり、コーネリアやシュナイゼルの立場であれば、悪意が無いとはいえ、ユーフェミアは追い詰められた20万もの人々(日本人)を破滅に導こうとしていたことが明白であり、ルルーシュがコーネリアに問い質された時、悪意があってユフィを殺したと受け止めてくれて構わないという態度をとれば、(人殺しという罪を背負いながらも潰れない精神力を持つ)コーネリアは冷静に状況を考えざるを得ず、
悪意がないだけでユーフェミアが人々を破滅させようとしたことをコーネリアが庇うのであれば、廃嫡され、身障者であるナナリーを抱えながらも表の世界では生きていけない追い詰められたルルーシュが破滅から逃がれようとその元凶であるユーフェミアを殺すという『窮鼠猫を噛む』を行っても公平な観点から言って『正当防衛』です。
ただ、殺すまでしなくとも、と。
半分とはいえ、血がつながった兄妹であり、親しかった記憶もあるにも関わらずというのは、情の部分において遣り切れなくはなります。
つまり、組織を運営する視点から見れば、特区に集まった人々はいずれ死ぬ運命で、時期が早まったにすぎません。
冷酷ですが(黒の騎士団を率い戦争を仕掛け独立を狙うという形で人を殺す)ルルーシュにせよ、(国の為に軍の先頭に立ち人を殺す)コーネリアにせよ、そう見ている可能性は高く、諦めのつく命です。
だから、コーネリアはユーフェミアを殺したことは責めても特区の人々を殺したことは責めなかったし、ルルーシュもユーフェミアの死は悼んでも特区の人々を後悔に入れなかったのだと思います。
大局を見据えた視点は個人の情を斟酌しません。
もし、人を一人も殺したくないことを至上命題にするのであれば、組織の上に立つことは諦めるべきです。
(この感覚は物語を作っている人々が架空の人間であっても物語の為に『殺す』という作業とも一致するのではないでしょうか)
それでも、ルルーシュが『情に弱い』という本質、コーネリアが『情に厚い』という本質、そしてフレイヤによる大量殺戮を行ってすらナナリーが『優しい世界』という理想を手放さなかったのは、彼らの精神的な許容量が尋常ではないということだと思っています。

また、黒の騎士団による粛清はルルーシュが認めるとおり彼の罪に対する業のめぐりであり、コーネリアも仕方の無いことだと諦めがつくものです。
コーネリアはちゃんと扇の『裏切りの対価』という要求に眉を顰めています。
つまり、その汚さは『人として醜い』と感じているようです。

2009/05/18(Mon) 18:48 | URL  | 乾 和己 #-[ 編集]
追記
そして、コーネリアは別に『イノセント・デイズバックミュージックにゼロの演説とユーフェミアの最期を交互に見ていた』視聴者ではなかったから、その演出に騙されていなかったというか(苦笑)。
彼女が情に厚く、身分というものを自分の判断より上位に置いたりしない性格と聡明で有能な為政者という立場で(スザクやユーフェミアに都合の悪く、ルルーシュにとって都合のいい事実を考慮することなく、スザクとユーフェミアにとって都合よく、ルルーシュにとっては都合の悪い事実は全ての人が受け入れているという視点を捨てて)状況を考えれば、スザクを騙そうとするに至る心境も、『スザクは特区の惨劇でユーフェミアの主ではなく恋人としてしか行動していなかった』という事実を通せば自ずとわかります。
ギアスの暴走は『ゲンブ殺害』を悪用したスザクとユーフェミアに求められた対価であり(無論、ゲンブの親としての部分はスザクを庇う気持ちがあったかもしれませんが、ゲンブの命をかけて国を守ろうとした指導者としての部分や、ゲンブが生きて戦争が回避された場合死なずにすんだであろう人々は間違いなくスザクとユーフェミアに死者を利用した対価として『汚名を背負った上での死』を求めるでしょう)、いずれ辿る結末を早めるのは因果を歪ませることにはなりません。

2009/05/18(Mon) 21:25 | URL  | 乾 和己 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
おはようございます。
前回のコメント返し、子供が帰宅してきたので中断しましたが、続きを入れて再投稿しています。


> すこし、反論になってしまいますが、負の部分の根拠を示さなかったため、混乱させてしまって申し訳ありません。
>
> >彼女はとても強く気高い人ではありましたが、ブリタニアのために他国を攻め滅ぼす事の出来る人です。
> >また、国是であるなら、ナンバーズがどれ程苦しんでも仕方がないと思える人でもありました。
>
> これは、彼女が『ブリタニア帝国』の『皇女』であり、軍の『将軍』でもあり、『総督』という立場による判断基準です。
> 組織に属し、その恩恵を受け、ヒエラルキーの上位であるという責任がある以上、心を鬼にせねばならない汚れ仕事で、その罪を自らが引き受けるからこそ上に立つことが許されると言えます。

ただそれが許されるというのは侵略者側の言い分であって、戦争中上層部で裏取引があったともなかったとも言えない状況ですが、少なくとも大多数の日本人は望んでブリタニアに支配されたわけでも、ブリタニアの利益のために再生も許されない搾りかすの廃墟に住み、希望のない仕事を虐げながらしたかったわけではありません。
そういう意味ではユフィやナナリーなど、イレブンを日本人と考える二人を除いては誰が統治しても日本人が苦しめられた事については変わらないような気がします。


> そのおぞましい作業を人に押し付けることも無く、また、その罪に潰されることもなく、自らを正当化しきれず悪に染まって必要以上に人を残酷に殺したり嬲ったりすることもない、常に冷静で的確な判断を下す凄まじい精神力といえます。

この点についてはある程度そうだろうなと思います。
ただ、公式でやってる0.884話でシュナイゼルに

「コーネリア…少しは楯突く力を残してやるべきだよ」シュナイゼル
「何故ですか?」コーネリア
「反抗したいという意志はね、それ自体が資源なんだよ。刈り取りすぎてはエリアの活力が失われてしまう」シュナイゼル
「活力は我等ブリタニア人が持って入れば良いのではないでしょうか?」コーネリア
「限界があるよ。そのための名誉ブリタニア人制度だ」シュナイゼル
「あれは統治する者とされるを曖昧にするものです。誰が主かを明確にしなければ」コーネリア 

・・・と、シュナイゼルの目から見てもかなり苛烈な支配体制を引き、そのためエリア自体を疲弊させた事もあるようです。
シュナイゼルに皇帝への反意があったとしても、実際、エリアが疲弊するほどの支配体制であったことは間違いないと思います。
彼女は軍人なのでそういう駆け引きには疎かったと思いますが、元々はそういうところのある人でした。
ただ、そう言ってもコーネリアはコーネリアで皇女としての育ちであったし、皇女である以上に努力の人であったろうというところが好きでした。
軍も地位も衣食住も元々皇帝から賜ったものではありますが、それに甘えない、他人にも厳しいが、自分にも厳しい姿勢が他の皇族や貴族と違っていてそれが彼女を素敵に見せました。



> …ただ、この生き方は子育てとは両立しない、心が荒む精神であり、母であるU.T様にはとても共感できず、嫌悪するのは無理もないと思います。

上記の理由から、嫌悪は不思議としなかったですね。
彼女にも守るべきユフィがいたのでむしろ共感する部分も結構ありました。
ただ、情厚く、公平で、許容の人だったから好きだったわけではなく、彼女もまた人間として、軍人として、姉として、妹として苦しみもがき、時々に間違いを犯しながら成長していった所(←私にはそう見えた。もちろん主観が入っています)が好きだったので、多分、乾さんとは違う意見になるのだと思います。

> (自分は組織の視点で考えることが随分あるため、コーネリアやルルーシュ、シュナイゼル、ナナリーの人々(未来)の為に罪を背負う(=人を殺す)という覚悟に共感できるのですが。けれど、自分の親が子供を守るためならどんな相手にでも戦うことを辞さなかったのを思えば、守るべきものの為に非情になる(罪を犯す)というのはわりとあるように思えます。そう考えていくと国家元首が『国父』・『国母』と呼ばれるのも納得できます)

私も結婚するまでは働いていたし、子供が出来てからも役員として5年連続長の付く役職ばかりでした。
起業して社長として頑張っている友人も数人いますが、どちらかと言うと人を苦しめてまで非情になって働き利益を上げる・・・と言うより、自分の努力と誠意とサービスで勝負!!というユフィやナナリータイプの人ばかりなのでやっぱりピンときません。(←その内一人はアメリカのお金持ち地帯に豪邸2件持ってたりします。元々は貧乏で、旦那のバイト先のお土産のピザを毎回の食事とし、お金がないのでデートは近くの公園のような墓場だったと笑ってましたが)

実際の国を見ても、穏やかな元首、武力や情報操作で人民を操る元首。大国の庇護を受け入れて生き延びる元首、正義の名の下に戦争を仕掛ける元首。自国の神のために戦う元首。
色々だと思うので、何とも言えないと思います。
>
> また、特区の行き着く先はそれこそ(同じ政治理念で政治を行ったナナリーが総督を解任されたという)小説にあったように『反逆罪』です。
> 有能な政治家であるコーネリアが気付かないとは思えませんが、ユーフェミアは姉に相談することも無く(シュナイゼルの承認は得ています。ただ、彼はユフィによる父殺しと皇位簒奪(政変)が視野に入っていると思われます)、数枚の企画書段階で発表してしまい、後に引けなくなっています。
> しかも、皇位継承権をユーフェミアがゼロの為に放棄する以上、彼女に待つのは反逆罪による死です。

おそらくですが、死罪にまではならないと思います。
平民に落とされ、せいぜい国外追放止まりだと思います。
死罪になるほどの罪であれば例え発表後であったとしてもコーネリアが必死で力づくでも最優先事項として撤回させたと思います。
例えそれで国の信用が落ちたとしても、元々ブリタニアは皇子・皇女を差し出して友好を結んでおきながら戦争を仕掛ける国なので1エリアのその程度の撤回が差し障るとは思えません。
また、宰相であるシュナイゼルが特区案をテロの封じ込めとして有効だと認めたのでそこまでにはならないと思います。

> おそらく特区は国を揺さぶる土地として破棄が決定され、住民は全て殺されるでしょう。(ついでに言うと国の命令ということを隠蔽するため、ユーフェミアによる虐殺命令という結末も有り得ます)

これもそこまでする必要自体ないような気がします。
シュナイゼルが案じている通り、皇帝の興味は神殺しに移っているので、政治的にそこまでする必要はなさそうです。
黒の騎士団がユフィと結んでも、テロ活動がなくなればエリア11の生産性は上がるし、人心も掌握できる。
実際TVでもゼロに傾きかけた人心が、
俺達イレブンでも頑張ればクルルギのように出世が叶う・・・。」と希望を見出していた人がいたように記憶しています。
無理やり働かせるのと希望を持って働くのとでは実際生産性にかなり差があると思います。
コーネリアに対してやりすぎだと感じていたシュナイゼルはむしろユフィの案こそ戦闘による無駄な国費を浪費せず、しかし人民の活力は残して穏やかに生産性を上げさせる良い案だと思ったのではないでしょうか。

> つまり、ルルーシュのうっかりギアス『日本人を殺せ』は特区の最後に来る結末を指しています。
> 因みに『スザクの騎士解任』はユーフェミアから特区に人々が集まる信用の担保、『ゲンブの支持』を切り離すという、最も穏便な手段です(ルルーシュはスザクの為にその選択肢を捨てたと言えるでしょう)。

この辺はTV本編の情報だけでは何とも・・・。
ただ、民衆がユフィを信じたのはスザクがらみだけではないような気がします。
ナナリーがユフィに比べ圧倒的に厳しい状況からそれでもこつこつ実績を積み上げて人々の信頼を得ていったように、ユフィにだってゲンブがらみ抜きでも出来たと思います。
>
> おそらく、特区式典前のコーネリアとシュナイゼルの通信は『なんとかユフィを破滅から救えないか』という藁にも縋る思いであり、シュナイゼルは『黒の騎士団の解散』をヒントに『(追い詰められた)ルルーシュがなんとかする』と仄めかしています。(彼はおそらく、ゼロに人がを操る能力があることを察していますし、神根島でゼロ=ルルーシュに気づいています)

これも気づいているのかどうか、公式で出ていなかったと思うのでちょっとコメント出来ません。
が、あれだけの事が出来、顔を出せない立場の指導者で、ブリタニアを深く憎んでいる事からもしや・・・とは思っていたかもしれないですね。

> シュナイゼルの予想外は正面から乗り込んであからさまにゼロが何かやったと分かる形で『虐殺を実行させたこと』だと思います。
>
> つまり、コーネリアやシュナイゼルの立場であれば、悪意が無いとはいえ、ユーフェミアは追い詰められた20万もの人々(日本人)を破滅に導こうとしていたことが明白であり、

追い詰めているというよりは結果として懐柔した事になり、より生産性のある、ブリタニアにとって都合のいいイヌの国にはなったと思いますが、別に破滅はしなかったように思います。
ブリタニアやシュナイゼルにとってはむしろ都合がいいような・・・。
犬であっても今より待遇が上がるなら結構なことだと歓迎する日本人も多いのではないかと思います。

ルルーシュがコーネリアに問い質された時、悪意があってユフィを殺したと受け止めてくれて構わないという態度をとれば、(人殺しという罪を背負いながらも潰れない精神力を持つ)コーネリアは冷静に状況を考えざるを得ず、
> 悪意がないだけでユーフェミアが人々を破滅させようとしたことをコーネリアが庇うのであれば、廃嫡され、身障者であるナナリーを抱えながらも表の世界では生きていけない追い詰められたルルーシュが破滅から逃がれようとその元凶であるユーフェミアを殺すという『窮鼠猫を噛む』を行っても公平な観点から言って『正当防衛』です。

この辺の意味がよくわからないのですが・・・。
コーネリアにとって日本人はブリタニアに富を供給し、搾取するための国なのでそこまで思い入れはなさそうだし、ルルーシュがやった自分は表に立たず、ユフィに虐殺させる(実際は事故だけどコーネリアは知らないはず)と言うことは正当防衛とまでは言えない気がします。
当初の計画通り、ゼロ個人をユフィが撃ち、ユフィを貶める代わり、ルルーシュもその身に相当の傷を受けることを覚悟・・・ぐらいならまだ許す余地はあるけれど、そうではなかったわけで。
やっぱりルルーシュの事、憎かったと思いますよ。

> ただ、殺すまでしなくとも、と。
> 半分とはいえ、血がつながった兄妹であり、親しかった記憶もあるにも関わらずというのは、情の部分において遣り切れなくはなります。
> つまり、組織を運営する視点から見れば、特区に集まった人々はいずれ死ぬ運命で、時期が早まったにすぎません。

これも前提条件が全く違うので何とも・・・。
特区の人間は見せかけの平和の家畜に成り下がりはしても、いづれ死ぬ・・・とは思えません。

> 冷酷ですが(黒の騎士団を率い戦争を仕掛け独立を狙うという形で人を殺す)ルルーシュにせよ、(国の為に軍の先頭に立ち人を殺す)コーネリアにせよ、そう見ている可能性は高く、諦めのつく命です。

ルルーシュやコーネリアに勝手に諦めのつく扱いされた20万人の命は、心はどうなるのでしょう。
だまされ、利用された方が悪いんでしょうか。
まして私は特区の人間がいづれ死に至るとは思ってないのでお互い諦めと言うよりは突然の惨事に混乱していたように思います。


> だから、コーネリアはユーフェミアを殺したことは責めても特区の人々を殺したことは責めなかったし、ルルーシュもユーフェミアの死は悼んでも特区の人々を後悔に入れなかったのだと思います。
> 大局を見据えた視点は個人の情を斟酌しません。
> もし、人を一人も殺したくないことを至上命題にするのであれば、組織の上に立つことは諦めるべきです。

人殺しも弾圧も辞さず、大局をを見据えたその果てに『奪え・競え』の強盗の国ブリタニアが支配する領域が増えるのが何とも・・・。
だからこそ黒の騎士団はルルーシュもブリタニアと同じとみなして裏切ったのだと思います。(実際は違う所もあるのですが)
黒の騎士団は少なくとも武器を持たない者まで巻き込んで殲滅したり、見方を利用したり見殺しにしたり、餌にしたりする戦い方は嫌っていましたし。(正義の味方を掲げていたので)弱者は全て失うような国づくりは目指していなかったと思います。


> (この感覚は物語を作っている人々が架空の人間であっても物語の為に『殺す』という作業とも一致するのではないでしょうか)
> それでも、ルルーシュが『情に弱い』という本質、コーネリアが『情に厚い』という本質、そしてフレイヤによる大量殺戮を行ってすらナナリーが『優しい世界』という理想を手放さなかったのは、彼らの精神的な許容量が尋常ではないということだと思っています。

それぞれのやり方で優しい世界を目指したのでしょうね。
その過程において彼らは何度も間違いを犯していますが、それでも立ち止まらず進み続けたのだから、彼らの生き方はルルーシュの望む明日のある世界そのものだったのかもしれません。
>
> また、黒の騎士団による粛清はルルーシュが認めるとおり彼の罪に対する業のめぐりであり、コーネリアも仕方の無いことだと諦めがつくものです。
> コーネリアはちゃんと扇の『裏切りの対価』という要求に眉を顰めています。
> つまり、その汚さは『人として醜い』と感じているようです。

この辺はコーネリアの人間として尊敬できる部分です。
ブリタニアは国としては支配国の実力者と裏取引してよりらくに権利をむさぼろうとしていた節があります。
それを良しとせずに決して染まらなかったコーネリアはたいしたものだと思っています。
シャルルが108人の后を娶ったり、莫大な国費を浪費していたと思われるのに、コーネリア自身はさして無駄使いらしき事もしてない暮らしぶりのように思いました。(ユフィも)

> そして、コーネリアは別に『イノセント・デイズバックミュージックにゼロの演説とユーフェミアの最期を交互に見ていた』視聴者ではなかったから、その演出に騙されていなかったというか(苦笑)。

でもその後にスザクからユフィの無残な死に様や、最後に残した思いやりのある言葉を聞いたのではないでしょうか。
人民からのユフィを罵る声も。

> 彼女が情に厚く、身分というものを自分の判断より上位に置いたりしない性格と聡明で有能な為政者という立場で(スザクやユーフェミアに都合の悪く、ルルーシュにとって都合のいい事実を考慮することなく、スザクとユーフェミアにとって都合よく、ルルーシュにとっては都合の悪い事実は全ての人が受け入れているという視点を捨てて)状況を考えれば、スザクを騙そうとするに至る心境も、『スザクは特区の惨劇でユーフェミアの主ではなく恋人としてしか行動していなかった』という事実を通せば自ずとわかります。

この辺がちょっとよくわかりにくくて・・・。
恋人だったんでしょうか?あの二人。

> ギアスの暴走は『ゲンブ殺害』を悪用したスザクとユーフェミアに求められた対価であり(無論、ゲンブの親としての部分はスザクを庇う気持ちがあったかもしれませんが、ゲンブの命をかけて国を守ろうとした指導者としての部分や、ゲンブが生きて戦争が回避された場合死なずにすんだであろう人々は間違いなくスザクとユーフェミアに死者を利用した対価として『汚名を背負った上での死』を求めるでしょう)、いずれ辿る結末を早めるのは因果を歪ませることにはなりません。

う~ん。この辺も解釈が違うので何とも・・・。
実在の日本もそうですが、あれだけあらかさまに戦力が違うと戦争が続けば被害が拡大したのは間違いないし、実被害は安全な所から指揮してるゲンブではなく弱い一般市民や劣る軍備しか持たない実際に戦う兵士達です。
この書き方だと、ゲンブは何か具体的にブリタニアとの戦争を平和的に終らせる手段を具体的に持っていたのでしょうか?
アニメ誌等を買っていないのでTV本編でしか知りませんが、そういう手段を持っていたのにスザクに殺されたとしたら大きな損失ですね。


長文投稿は大好きなのですが、今回はあまりにも前提条件がかけ離れていたので、結果として否定的なことを多く書いてしまいましたがお許しくださいね。
ですが、これが正直な気持ちですので私なりに誠意を持って書かせていただきました。
それにしてもこれだけ時が経ってもまだこうやって思いをはせたり出来る作品はあまりないと思うので、改めてギアスの凄さを思い知りました。
乾さんの説も、ギアスが好きなゆえに色々と思いをはせた結果だと思いますので、私がごちゃごちゃ書きましたが、気にせずそうであると思うなら、大切に心にしまっておいて下さいね。
では♪

2009/05/19(Tue) 09:55 | URL  | UT #L1ch7n1I[ 編集]
ギアス★netで『スザクとユフィは恋人関係』と明言されています。
まあ、あのフクオカの1件で恋人にならない方がおかしい気はしますが…
そしてR2において、スザクとコーネリアは共にユフィを喪ったという悲嘆を共有できる立場であるはずなのに同じ部屋に居てすら会話が無く、何らかの理由をもって決別した可能性が推測できます。
また、ユフィは皇位継承権を放棄していため、特区の設立と共に彼女は『平民』であり、あの国の体制を考慮すれば『平民』が反逆を行えば『処刑』が妥当です。(後ろ盾の貴族も反逆罪は庇えないでしょうし、むしろ連座されるでしょう…。マリアンヌの暗殺事件で過失の無いアッシュフォード家が爵位返上させられる国ですし)
国を脅かす火種をわざわざ国外追放などありえないでしょう。そして、それに従う植民地の人々が救われることも無いと思われます。
(ルルーシュ(ゼロ)は自分が不利になる(=仲間にリンチを受け殺されるかも)と相手に思わせることで司法取引を承諾させていますし、『百万もの人々がゼロ』という騙まし討ちもスザクとナナリーという個人を信用した作戦であり、ブリタニアの体制下で許されるとは思っていないでしょう。実際、ローマイヤは人々を処分しようとしましたし)
また、シュナイゼルの『虐殺皇女として処刑』は別にルルーシュを庇ったわけではなく、日本人の希望を犯人にした場合、帝国に恨みが来ると、組織を守るために下した決定です。ルルーシュの最期である自らの死で憎しみの連鎖を断つと同じ理屈で、シュナイゼルは帝国の為に身分も情も真実も倫理も判断材料から外し恨みの矛先を死者に向けています。
そして、スザクの悲惨さは小説で誤解されていますが、『(ゲンブの嫡子を信用の担保に人々を集めた)ユーフェミアが殺戮を行った』ことがブリタニアによって公式に認められれば、想像したくもない寒気のする評価がスザクを襲います。実際、大河内さんによれば続編の候補でスザクは浮浪者として登場する案もあったそうですし。
だいぶソフトに表現はされていましたが、R2においてスザクがエリア11に降り立てば、ナイフ一本で名誉ブリタニア人に殺されそうになったり、ビスマルクに「裏切り続けの男など誰が信用するものか」と罵られたり、
かつて騎士就任を祝ってくれたアッシュフォード学園の仲間が誰もユーフェミアへのお悔やみを言わないで笑って出世したスザクを歓迎していることや、日本人殺戮を認めるニーナだけがスザクをユフィの騎士と言ってくれる状況、ゼロの正体を生徒会の仲間が面白おかしく聞きたがってきたり(クロヴィスという、ユフィの兄が正体でもいいと言われている状況です)、
ルルーシュがギアスを持っていることや虐殺の真犯人であることをスザクが暴きながらもそれを判断材料にせずゼロに従うことを選んだカレンを司法取引で助けられないかと友達に請われる状況は、スザクやユフィが哀れです。
これらのことはギアスによる記憶操作を根拠とすることなしに、どれも想像するに足る材料はありますが、あまりにおぞましく書き出す気にはなれません。
けれど、それらの推測を裏付けるかのように(1期においてスザクは人として正しい行動を取ってきたのは確かですが)彼の内面を知らずに成した結果を客観的に評価をすればR2において、『裏切りの騎士』『日本を売った男』でしたし、幻となった続編においては『日本人に石を投げられ、職につくことも叶わない浮浪者』になるということは彼は内面しか人として正しくなかったのではないかと思われます。
そして、ルルーシュは自らの悪事を世間から隠して、ゼロは奇跡を起こす男という信用の土台としています。彼の悲嘆を世間は理解することはありませんが、数多の悪事も理解されていません。
C.C.が語るとおり、『ゼロの仮面』を被ることは『世界を背負うこと』であり、人々は圧倒的なブリタニアによる世界侵攻に反旗を翻した傑物として評価しています。
視聴者として見ていたときはルルーシュは悪を成していることは明白で、スザクは正義に見えていましたが、あの世界における人々の評価は逆のようです。
私から見てシュナイゼルの温情はゼロの正体と悪事を黒の騎士団上層部の一部にしか明かさず、ゼロの名誉を世間に対して守り、その死を人々に悼まれるようにしてやったことだと思っています。
粛清という仕打ちに当人がどう思うかはまた別ですが、ルルーシュはおそらくその温情を察しているようで、シュナイゼルを恨んでいません。
2009/05/19(Tue) 18:16 | URL  | 乾 和己 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
こんにちわ。

> ギアス★netで『スザクとユフィは恋人関係』と明言されています。
> まあ、あのフクオカの1件で恋人にならない方がおかしい気はしますが…

そうなんですか?
本編しか知らないので全く知りませんでした。
あんまり恋人・・・という雰囲気では無い上、腐サイトではないところでも恋人として二人を扱っていた所を見たことが無かったので・・・。
きっともっと探せばあったのでしょうね。
恋人であれば素敵だと思うし、お似合いだとも思います。

> そしてR2において、スザクとコーネリアは共にユフィを喪ったという悲嘆を共有できる立場であるはずなのに同じ部屋に居てすら会話が無く、何らかの理由をもって決別した可能性が推測できます。

え!?
何でですか?

実在の殺人事件でも親族・友人がむごたらしく殺された場合であっても、真相を知りたいがために苦しくとも裁判に出る人がほとんどです。
もちろん、ショックのあまり思い出したくなくて来ない遺族の方もいらっしゃいますが、コーネリアはそういうタイプでは無いと思います。
どんな小さな手がかりでも、ユフィの死にまつわる事なら詳細に知りたいと思うのではないでしょうか?

> また、ユフィは皇位継承権を放棄していため、特区の設立と共に彼女は『平民』であり、あの国の体制を考慮すれば『平民』が反逆を行えば『処刑』が妥当です。(後ろ盾の貴族も反逆罪は庇えないでしょうし、むしろ連座されるでしょう…。マリアンヌの暗殺事件で過失の無いアッシュフォード家が爵位返上させられる国ですし)

特区の設立と引き換えに皇位を手放したのだから、その時点で反逆とは言えないと思います。
帝国宰相に根回しした上で素晴らしい案だと太鼓判を押してもらっているのですから。
何か裏があるとしても帝国宰相のシュナイゼルが・・・そして、決して無視できない軍功を次々とあげてきたコーネリアや彼女を支持する貴族がユフィの後ろ盾となると思います。
皇帝からのお叱りがあった場合はまずシュナイゼルが責任を取る事になると思います。

> 国を脅かす火種をわざわざ国外追放などありえないでしょう。そして、それに従う植民地の人々が救われることも無いと思われます。

ん~。前も書いたとおり、この辺の前提条件が違うので、そうとは思えません。
別に特区となってもブリタニア領土には変わりなく、ブリタニア人民並になったとしても、税も取り立てているのですから。
また、貴族は税が優遇されているようですが、特区の人間から貴族を出すわけでは無いのでせいぜい取り立てる税が少し減る程度だと思います。
現実世界でもそうですが、戦闘行為には莫大なお金が掛かります。
玉一発でもン万円からン100万円です。
まして戦闘で多数のナイトメアや兵器を破壊され、町や施設を破壊されればその修復費や兵器の補充非は莫大なものになります。
治安が悪ければ警備の者も多く配備しなければなりません。
その費用もタダではありません。
特区の餌でイレブンの心を掌握し、黒の騎士団を安価に排除し、テロ行為を止める事が出来ればブリタニアにとっても利益のあることと思います。


> また、シュナイゼルの『虐殺皇女として処刑』は別にルルーシュを庇ったわけではなく、日本人の希望を犯人にした場合、帝国に恨みが来ると、組織を守るために下した決定です。ルルーシュの最期である自らの死で憎しみの連鎖を断つと同じ理屈で、シュナイゼルは帝国の為に身分も情も真実も倫理も判断材料から外し恨みの矛先を死者に向けています。

これはその通りだと思います。
本当はユフィを庇ってやりたいと思ったことでしょうが、政治的損失を考えた上で決断を下したものと思われます。
また、ユフィが虐殺宣言をしているシーンが生放送で流出した以上、ゼロのせいにするのは無理があり致し方なかったのでしょう。

> そして、スザクの悲惨さは小説で誤解されていますが、『(ゲンブの嫡子を信用の担保に人々を集めた)ユーフェミアが殺戮を行った』ことがブリタニアによって公式に認められれば、想像したくもない寒気のする評価がスザクを襲います。実際、大河内さんによれば続編の候補でスザクは浮浪者として登場する案もあったそうですし。

でもこの案は結局却下となったのですから、小説や他の漫画と同じで別物と考えた方が良さそうです。
ユフィの虐殺を本国の皇女たちは知っていましたし、日本人達の口ぶりからも認定されていたのだと思っていました。
彼女が殺戮を行ったこと、ブリタニアによって公式に認められていないのですか?
TVを見た限りでは認められたと思っていました。
これも他で資料があったのでしょうか?

> だいぶソフトに表現はされていましたが、R2においてスザクがエリア11に降り立てば、ナイフ一本で名誉ブリタニア人に殺されそうになったり、ビスマルクに「裏切り続けの男など誰が信用するものか」と罵られたり、

元々ランスロットというナの機体に乗ったときから裏切りを宿命づけられていたようですね。
しかもシュナイゼル以外の主はユフィも皇帝もルルも死んでいるという・・・。悲惨ですね。

> かつて騎士就任を祝ってくれたアッシュフォード学園の仲間が誰もユーフェミアへのお悔やみを言わないで笑って出世したスザクを歓迎していることや、日本人殺戮を認めるニーナだけがスザクをユフィの騎士と言ってくれる状況、ゼロの正体を生徒会の仲間が面白おかしく聞きたがってきたり(クロヴィスという、ユフィの兄が正体でもいいと言われている状況です)、

ユーフェミアの事を聞かなかったのは生徒会の皆の思いやりでは?
ルルーシュが悪逆皇帝になって、ミレイも貴族から平民に落とされてなお、彼女はルルーシュを悪く言いませんでした。死後もです。
また、元々貴族でもないリヴァルにとっては皇女ユフィもゼロもテレビの中の遠い人であって、別に思い入れも無いようです。
カッコイイかなーと思って気軽に書き込みしちゃったり・・・。

> ルルーシュがギアスを持っていることや虐殺の真犯人であることをスザクが暴きながらもそれを判断材料にせずゼロに従うことを選んだカレンを司法取引で助けられないかと友達に請われる状況は、スザクやユフィが哀れです。

これは確かにスザクがかわいそうですね。
でも、生徒会メンバーにとってはその時もカレンは大切な仲間であり、友人です。
テロリストであっても一度仲間と認めた大切なカレンを救ってあげたいと思うのは当然ではないでしょうか?
ましてスザクの事情など知らないし、カレンは虐殺皇女を止めた子だと思っているかもしれないし、スザクについても人々にあしざまに言われる虐殺皇女の騎士ではなく、名誉あるラウンズになれて素直におめでとうと思っていたような気がします。

> けれど、それらの推測を裏付けるかのように(1期においてスザクは人として正しい行動を取ってきたのは確かですが)彼の内面を知らずに成した結果を客観的に評価をすればR2において、『裏切りの騎士』『日本を売った男』でしたし、幻となった続編においては『日本人に石を投げられ、職につくことも叶わない浮浪者』になるということは彼は内面しか人として正しくなかったのではないかと思われます。

内面もけっこう矛盾していたように思います。
まず、子供の頃は刃と言う暴力で親を殺し、自分の信じたことを実現させました。

次にランスロットをかって、ブリタニアに協力し、ブリタニアに逆らう日本人を力でもって殺しました。
それを彼は嫌だと思ってはいても自分の信念のために受け入れてしまったのです。
人として正しいかどうかは、価値観次第です。
ブリタニアにとっては正しいでしょうし、日本人にとってはそうでない。
・イラドラにあった侵略された地の 少女にとってもスザクが信じ、実行した事は正しいとは思えないでしょう。
彼はそれでもブリタニアに席を置き続けた事から、あの女の子になじられても信念を曲げませんでした。
侵略された側の人々が真に欲していたのが何か見抜けずに、押し付けの善意を施す事を正しい事と思い込んだのでしょう。
ただ、彼なりに頑張っていたので痛々しかったですね。


> そして、ルルーシュは自らの悪事を世間から隠して、ゼロは奇跡を起こす男という信用の土台としています。彼の悲嘆を世間は理解することはありませんが、数多の悪事も理解されていません。
> C.C.が語るとおり、『ゼロの仮面』を被ることは『世界を背負うこと』であり、人々は圧倒的なブリタニアによる世界侵攻に反旗を翻した傑物として評価しています。
> 視聴者として見ていたときはルルーシュは悪を成していることは明白で、スザクは正義に見えていましたが、あの世界における人々の評価は逆のようです。

う~ん、私がスザクファンでは無いのでそう見えたのかもしれませんが、視聴者から見て、スザクって正義だったんですか?
けっこう二コ動とか見てるとウザイ、ウザイとコメントはいってましたが・・・。(こういうコメントの入れ方はスザクファンでなくとも正直見てて気持ちのいいものでは無いですが)
少なくともフレイヤ撃って高笑いして、僕の手柄だと必死で詰め寄っている姿は正義ではありませんでした。
もちろん、ここまで犠牲を出したからには何が何でもナイトオブワンになって日本を・・・と思っての行動なんでしょうけれど。
ルルーシュがあくどいのには文句ありません。
が、フレイヤを撃った後のスザクと同じ心境なんでしょうね。
ただ、あくどいけど、民意を汲み取るという一点では大筋では間違ってない気がします。

> 私から見てシュナイゼルの温情はゼロの正体と悪事を黒の騎士団上層部の一部にしか明かさず、ゼロの名誉を世間に対して守り、その死を人々に悼まれるようにしてやったことだと思っています。

ゼロの名誉を守ったのでしょうか?
騎士団を動かす権限を持った上層部を丸め込んだ方が手っ取り早いからそうした気がします。
事を荒立てるより、最小限の手間で最大の効果を上げる事を目指している人間だと私は個人的に思っています。
議論と言うのは少人数でやる方が大多数を巻き込むより簡単です。
末端にまで知れたら色んな意見や誤情報が錯綜し、黒の騎士団は大混乱に陥って、シュナイゼルが利用するに値しない統制を欠く集団に成り下がりそうです。
ダモクレスしか持たないシュナイゼルにはそれは避けたい事態だと思います。
実際、ゼロの悪行を騎士団幹部達も末端に知らせませんでしたが、騎士団内の分裂や混乱を恐れたためにそうしたのであって(ギアスの力などといったら逆にあたまがおかしいと思われる等)別にゼロの名誉を守ったわけではないように思います。



> 粛清という仕打ちに当人がどう思うかはまた別ですが、ルルーシュはおそらくその温情を察しているようで、シュナイゼルを恨んでいません。

ルルーシュはシュナイゼルだけでなく、裏切った仲間も含めて最後は誰も恨んでなかったように思います。
シュナイゼルの温情があったかどうかはともかく、ルルーシュの台詞にあったように、それでも皆、今日より良くなる明日を望んで精一杯の事をして来たのです。
今日と言う日を固定しようとしたシュナイゼルも、結局は今を憂い、今より、より良い明日を望んで行動したように思います。
そんな人間のあがき全てをルルーシュは愛おしく思っていたのではないでしょうか?(←もちろん私の主観です)

何か色々思ってるうちにSSのネタが浮かんできたりしました。こちらは考察ブログと言うより、SSメインのブログですのでネタが浮かぶのはありがたいことです♪
では。



2009/05/21(Thu) 14:46 | URL  | UT #L1ch7n1I[ 編集]
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