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下僕兄さんと僕 その5
2008年07月25日 (金) | 編集 |
風呂にも入れてもらってサッパリしたら、すごく外に行ってみたくなった。
夢が覚めるまでどれぐらいの時間が有るのか知らないが、おそらく今夜眠るぐらいまでではないだろうか。

眠ってしまったらもうきっと目覚めはしないのだ。

外・・・。
もうこれっきりになるのだから、どこか眺めのいい場所に行ってみたい。
そして、この胸に綺麗な景色をしまって逝きたい。

東京租界で一番高い場所といえば租界タワーだろう。

「兄さん!!租界タワーに行こう!!!」

「え!?今更租界タワー・・・・・・?」

兄さんはちょっと嫌そうな顔をしたが、「お前が行きたいなら・・・。」としぶしぶきいてくれた。

本当、いい兄さんを手に入れた。
なんでも言う事を聞いてくれる理想の兄さん。
これがきっと優しいって事だよね?
夢の神様ありがとう!!!

車椅子を押してもらって租界タワーまで来ると、入り口に張り紙があった。

『本日エレベーター故障中』

えええ!!!僕の夢なのにそれは無いよ!!!

「今日は無理だな。また今度にでも・・・。」

「イヤだ!!!僕は今日見たいんだ!!!」

諦める兄に叫ぶようにして言うと、兄は僕をおぶってエスカレーターを上り始めた。
そして展望室まであと5階というところになってエスカレーターが途切れた。

タワーのデザイン上、ココから上は店舗も無くエスカレーターではなく、エレベーターを利用しなくてはならない。
でもエレベーターは故障している。

非力に設定された兄が僕を負ぶって階段を5階分も登れるのだろうか。
いや、登ってもらわねば困る。
僕に明日と言う日は来ないのだから。

兄は僕を背負ってぜーぜー言いながら登ってくれた。
2階分ほどは。

三階に差し掛かった所で、とうとうつぶれて休みたいと言い出した。
なんて軟弱な。
万事休すか・・・。
もう、展望台からの景色を眺める事はできない・・・。
あと、たった三階分なのに・・・。
そう思うと悔しいやら、情けないやらで泣けてきた。

いや、多分こんな事ぐらいで泣き出す僕が一番情けないような気がするが、いままでどんなつらい事があってもずっと我慢してきたのだ。
よし、ここはこの世の泣き収めにいっちょ盛大に泣いておくか!!

わんわんと泣きじゃくる僕を見て兄さんは決意したように立ち上がり、また僕を負ぶって階段を登りだす。
よろよろと無様に上がっていく様が何ともいえないし、ここで兄さんがこけたら僕の夢も終わりそうで怖かったが、今はこの非力な兄にすがるしかない。

はらはらと見守る中、一歩一歩兄さんは歩を進めていった。
汗だくになって口も利けないぐらい疲れ果てて、それでも愚痴一つ言わずに僕を運んでくれた。
これが、優しいって事・・・だよね・・・?

何でも言う事を聞いてくれて・・・。これが・・・。これが優しい家族。
でも、何か違うような気がする。
必死で登る兄さんを見ていると何だか悪いって気がしてきた。
僕はこれでいいんだろうか。
僕の方には優しさは必要ないんだろうか。

「兄さん、少し、休もうか。」

そう言うと兄さんは少し振り返って僕を見た。
それから階段にそっと下ろしてくれて、僕らは並んで座った。

兄さんはぐったりしてひざに顔を埋めている。

「あの・・・ごめんね・・・。疲れたでしょ?」

兄は本当に疲れたのか、顔も上げず、ただ首を振った。

僕に都合が良くて、僕にだけ嬉しいこの夢。そんなもので僕は満足なのだろうか。
コレでは僕が王様で、この人は下僕。
家族なんかじゃない。

「ごめんね・・・ごめんね・・・。」

再び謝ると兄さんはやっと顔を上げた。

「い・・・いん・・・だよ、ロロ。・・・・・お前が、ワガママ・・・言うなんて・・・めったに・・・無い事なのに、俺・・の・・ほうこそ・・・情けなくて・・・ごめんな。」

息を切らしながらも兄は僕を気遣ってくれる。
非力だけど、優しい優しい兄。

うん。いろいろ思うところはあるけれど、やっぱりこの人が家族でよかった。
ただ、僕自身の思考回路がよくわからない。

元テロリストのはずの兄がこんなに優しいなんて反則だ。
どうしてこういう設定になったのだろう。

暫く考え込んで気がついた。

テロリストと言うのは、非情で血も涙も無い悪の心を持った人間の象徴。
すなわち、それは僕自身をあらわしているのかもしれない。

それでいてとことん優しいこの兄の人格。
つまり僕は血も涙も無い人間であったけど、この兄のように優しい心を持ちたいと心の底では望んでいるのだ。
だから、この人をかわいそうに思ったり、抵抗なく謝ってみたりするんだろう。

そしてこの人が非力なのは、僕自身が非力だからだ。
昔はともかく、今は他人の手を借りなければ外出のままならず、風呂にさえ入れない。
ベットから車椅子に移るのでさえ必死でもがくようにして移動する。

自分の体が自由にならない苛立ちをどこにもぶつける事が出来ず、ただ死を待つのみの僕。
なんと無様で非力な事だろう。



「ロロ・・・少し休んだから、行こうか・・・。」

兄さんが、手を差し伸べる。

「もう、いいよ。疲れたでしょ?ごめんね、わがまま言って。」

「全然良くない。俺はな、お前がワガママを言ってくれて嬉しかった。お前は母さんが死んでから、ワガママらしい事は何一つ言わず、我慢ばかりしてきた。
・・・だから、わがまま言ってくれて、正直ホッとしたよ。お前の願いなら、俺は何だってかなえてやりたいんだ。これからも、やってほしいことがあったら、遠慮せずにちゃんと言うんだぞ。」

そう言って非力な兄はにっこりと笑った。

僕も笑ってみようかな。兄さんの笑顔の足元にも及ばないだろうけど、それで少しは兄さんの心が温かくなるかな?


「さあいこう、ロロ!」

兄さんがまた僕を負ぶい階段を歩き出す。
一歩、また一歩。

そうしてとうとう展望室にたどり着いた。

階段を上がってまで展望室に来ようとする人は他になく、そのフロアは僕らの貸しきり状態だった。
全ての面がガラス張りになって見渡せる。

よく晴れた天気も手伝って、それはそれは美しい眺めだった。

「綺麗だね、兄さん!」

「ああ、綺麗だな。」

短いけれど、そんな風に同意してくれる返事がかえってくることが嬉しい。
家族がいるっていいな。
一日限定なのが寂しいけどね。
ずっとずっと、こうしていたいな。
死にたくなんか無いよ。
まだ15歳なのに。
また、ホロリと涙がこぼれた。
ずっと泣きも笑いもしない冷血動物と言われてきたのに、僕はどうしちゃったんだろう。

やりたい事もずいぶんやった。優しい兄と家族ごっこも出来た。
満足しなきゃいけないのに・・・。
死んでいくのがとても悲しい。

死ぬといえば・・・そう、僕にはまだ遣り残した重大な事が残っていた!!!
こんな大事な事を忘れてたなんて!!!


その6に続く・・・。



昨日は花火大会に行ってきました♪
家から刳るまで5分!しかもいなかなので混まない!!
発射台から50メートルぐらいの至近距離から見てきました♪♪

花火を見ていると思い出すのは伝説の7話の花火シーン。
あの後、色々なブログで今期のラストはルルーシュ、ロロ生徒会のメンバー全員で花火を上げる所で終わるんだろうなというラスト予想が出回っていました。

私も、1期が悲惨な終わり方をした上に、今期は日5だからそれで間違いなし!!!!
・・・とずいぶん喜んだものです。
もちろんロロがボロ雑巾にされるという話は遠くに飛んでいました。
何だかんだいって根は優しいルルーシュに1年間可愛がった弟をボロ雑巾に出来るとはとても信じられなかったのです。

ああ、あの頃はギアスを見るのがとても楽しかったな~(遠い目)
ギアス離れしている人もけっこう出ているみたいだし、こっそり?巡回しているサイトの何箇所かはではあまり新作が出なくなってきたように思います。(リンクしてくださっているところはけっこう更新しているところが多いですが)

私自身、昔は面白くてギアスを何回も見直していましたが、今は面白くてというより、展開が速すぎて一回では見落とす事が多いので確認のために見るといった具合です。
アニメは芸術でもあるのでしょうが、娯楽でもあると思うので、心が温かくなったり、見終わって元気が出るような展開であれば個人的には嬉しいです。
そういう意味では12話は最高だったな~♪
もう、あんな楽しいわくわくした気持ちでギアスを見る日は来ないのだろうか?

私は今は漫画もそれほど読まないし、アニメも子供が見ているものの一部をチラ見するぐらいなので、ギアスが終わったら多分、アニメとはすっぱり縁が切れると思います。

その最後のアニメが悲惨だった・・・という思い出は残したくないな
最近愚痴っぽくてすみません。

それと、今回の話を書きかけで間違ってUPしていたようです。
拍手くださった誰かさん。
スミマセンでした!!
あわてて追加を書きました。
もしかしたらまた夜中にこっそり手直ししているかもしれません
ではバイトに行ってきます~
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