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もしかしてロロの出番は・・・・・・?
2012年04月24日 (火) | 編集 |
ナナリーinワンダーランドのプロモーションをぼーっと見てて思いました。
不思議の国のアリスに亀なんかいたっけ?

読んだことはあるのですが、すでに大昔。
もう少し前なら子供らのために買ったアニメ調ペラペラ絵本があったのですが、もう処分してしまいました。

それで少し調べてみたら偽海亀という役どころを発見しました。

もう少し調べると『悲しげな風情で歌う「海亀のスープの歌」』という文章を発見
(不思議の国のアリス続編・99年作のミュージカル・アリス・イン・ワンダーランドより)

だだだ大丈夫なんでしょうかロロっ!!
急に心配になってきました。

そこで更に調べてみると

>その昔、イギリスでウミガメのスープが大変人気になった事があります。

ところが、ウミガメは希少種であったために高価であり、なかなか皆の口には入りませんでした。

さらにウミガメを捕ることも法律で禁止されたのです。


そこで、レストランでは仔牛の頭を使ってウミガメのスープに模したスープを作って Mock Turtle(代用海ガメ)Soup(スープ)として提供するようになったのです。




……本気で心配になってきました。

だからロロは亀だったのでしょうか?



どうか食べられちゃいませんように!!





りんさん、コメントありがとうございました!
コメント欄からお返事しています。
Ωとともに旧作も是非是非~!!

生きてますよ~♪
2012年04月04日 (水) | 編集 |
久しぶりにチェックしたら、覗きに来てくださっている方がいらっしゃるようでビックリしました。
ありがたいことです

拍手してくださって方々、コメント下さったりんさんありがとうございました!!!

ギアス公式サイトで次々と発表があって目が離せないです

特にナナリーinワンダーランドのプロモーション映像にロロがいて大喜びです!!
……なんか微妙な表情をしていましたが。
何があったんでしょうね?

舞台版のプロモーションも楽しくてワクワクします。
正直言うと、舞台ではなくアニメで作って欲しかったのですが、プロモーション見れただけでも良しとします。


さて、最近のUTはというと、正月開けからいきなり暇になりました。

地震騒動も落ち着き、仕事も週5から週3に減らし、友人と時々遊んだりするものの今まで忙しかった反動でやけに暇になりました。

またSSを書こうかとも思ったのですが、さすがにあれだけ書くと逆さに振ってもネタが出てこないのでロロっぽい子をメインにオリジナル小説を書いて某投稿サイトにUPしています。
興味のある方がいらっしゃったら覗いてみて下さい。

ただし、ルルやヴィレッタっぽいのはいません。
王子様のブラコン兄は出ますがルルよりずっと普通の人です。
名前がヴィレッタに似た幼女が出てきますが、後で自分でも気づいただけで全くの別人です。

こちらのブログとはカラーが異なり、ほのぼのに見せかけてえげつなく悲惨な描写があります。
幸せな話が読みたい方には向きません。

投稿サイトの規定にオリジナルと書いてあったので、作中でも欄外当でもギアスの話は全く出していません。(二次を投稿している人は結構いますが)
PNもUTではありません。

覗いて見ようかと言う方はそれを踏まえた上で読んでください。

コチラ


設定も外見も年齢も全く違うように書いていますが、こちらのブログで書いたような話もホンノ少し織り込んでいるのでもし見かけたら笑って流しておいてください

話は変わりますが、昔大好きだった星矢が新シリーズで始まったのでこちらもわくわくします。
OPが昔のリメイクでジーンとしました。
シャイナさんや星矢も昔のままの声優さんで出てるし

LOST CANVASが終わってガッカリしていたらこんな良い事がおこるなんて!!

……ただ、キャラデザがプリキュアっぽく(可愛いとは思いますが)それがちょっと引っかかります。
でも元々のキャラデザの方のお一人がもう亡くなられてたんですね。
時代の流れを感じます。

また、敵側はこれまで常に美形であったのに何を思ってあのデザインなのか悩みます。


次女も受験するそうなので暇とか言える贅沢な時間もあと1年少々。
今年は自分の楽しみもいっぱい追求していきたいです♪

あ、でも私は忙しいのも好きなのでこれまでもちゃんと楽しく過ごしてましたよ~!!
ロロ再び!?
2012年02月15日 (水) | 編集 |
ギアスの続編が出る! 出る……! と言われつつ公式HPを見ても全く進展のない日々に疲れ、すっかりアニメと縁遠い普通の暮らし?に戻っていましたが、今度こそギアス、そしてロロの新作が出るようで大喜びしています♪

ヴィレッタ先生も出るようで、テンションが上がります!!
奇跡の誕生日にもロロはけっこう出てたけど、今度もたくさん出ますように!!

ナナリーとも仲良く出来ますように!!

おとぎ話風だとクロロもありえるのか……と心配しましたがどう見てもゆる~い感じの亀さんなので、ルルに使い倒された挙句ぶち切れてナナリー暗殺……という展開はなさそうです。

さて、ロロは今回もギアスを使うのか?

使ったとして、5秒で何が出来るのか?(亀だし)

もしかして浦島太郎の話のようにいじめられているところを兄さんに(悪辣なギアスで)救ってもらって兄さんLOVEになるのか?←ロロのブラコンフィルターを通すとルルの悪辣行為もかっこよく見える

相変わらずオタクであることは家族に隠していますのでDVDは買えません。ごめんなさい。動画が頼りです。
身内を売ってナンボの口の軽い娘たちが大きくなるまで我慢!です。

これだけ更新していないと、見る人ももうないと思いますが、せっかくロロが出るのでちょっと呟いてみました



偽姉弟狂奏曲
2009年10月22日 (木) | 編集 |
三日ぶりに司令室に来たと言うのに、相変わらず司令室は小汚い。
以前抜き打ちでクルルギが来た時、大騒ぎになったと言うのに全く成長が見られない。
オマケに隅の方には何かでっかいすすけたゴミが転がっていた。

本当、イヤになる。この汚さ。
しかし、今日はそんな事を気にしている場合ではない。

「ヴィレッタ先生は・・・。」

つぶやいて見回す僕に局員の一人が「あそこ・・・。」ときまり悪げに指差した。

あそこ?
何か黒っぽいゴミしかないんだけど?

・・・と思ったら黒っぽいゴミが突如動き出した。

「わっっ!!ヴィレッタ先生、そんなところで何をしているんですか!!」

外では気合の入った格好の事が多い先生なのに、皺だらけの黒ずくめの服でうずくまった姿からヨロヨロと立ち上がった。


「ロロか・・・。」

先生は僕を見るなりはらりと涙をこぼした。

うっ!!
いつも強気な先生なのに、どうしたって言うんだろう。
見合いにでも失敗したのだろうか?
それともパチンコのやりすぎで経費を使い込んでしまったのだろうか?

「ロロ、私はもう駄目だ・・・。」

先生がまた涙をこぼす。

「指令が・・・、私に新しい指令が来てしまったのだ。もうお仕舞いだ・・・。」

「指令?」

「・・・そう、私に・・・。」

「私に?」

「ルルーシュの・・・。」

「兄さんの?」

「「偽」姉になれと……うわぁぁぁ、イヤダァァァ!!!」

そう叫ぶと、ヴィレッタ先生はまたしゃがみ込んだ。

「ああ……その件なら、僕が皇帝陛下に推薦させていただきました。
ヴィレッタ先生こそ兄さんの偽姉役がピッタリです!!って」

「おまえかぁぁぁ!!!!死ね!100回死んでしまえ!!」

「ちょ……本気で首を絞めないでください、げほっ、苦しい……」

ギアスで逃れるもヴィレッタ先生はまだ僕を凄い形相で睨みつけている。
一体僕の何処が悪かったと言うのだろう。
喜ぶと思ったのになぁ。


最近分かった事が一つある。

どうもヴィレッタ先生は、兄さんの事が好きらしいのだ。
もちろん初めは、何かと言うと兄さんに絡んでいるので嫌いなのだとばかり思っていた。

ちょっと体育の授業をサボったぐらいで追い掛け回し、2階の窓から飛び降りてまで兄さんにお仕置きする事がしょっちゅうあるのだから人間関係初心者の僕がそう思っても仕方がないだろう。

彼女が兄さんを目の敵にするのを見て、僕は兄さんが可哀相で可哀相でならなかった。
将来のある身ならともかく、C.Cが現れれば兄さんは処分されてしまうのだ。
今更苦手な体育などしなくても良いではないか。

人間の心があるならば見逃してあげて、ちょっとは優しくしてあげればいいのに、先生は一切容赦が無い。

そんな愚痴をふと(言える範囲で)ミレイさんに漏らしたら、

「馬鹿ねェ。そんなのツンデレに決まってるじゃない!!大丈夫よ!!」

と励まされた。

ツンデレがなんだか解らなかったので家に帰ってからこっそりインターネットで調べると

「好意を持った人物に対し、デレッとした態度を取らないように自らを律し、ツンとした態度で天邪鬼に接する」ような人物、またその性格・様子をさす。

……と書いてあった。

なるほど、まさしくその通りだ。

そうだよね。兄さんほど知的で優しくて美しくて清らかな人間はまずい無い。

そうか、ヴィレッタ先生があれほど兄さんを追い回したのだってきっと兄さんが好きだからなんだ。
そして厳しく接したのも知性はともかく体力だけは本当に残念な兄さんを鍛え上げ、いつかブリタニア皇帝から逃がしてあげようって算段なんだね!!
よし、そういう事なら今日から僕はヴィレッタ先生とは真の同志だ。
何処に人の目があるか解らない状況では僕に打ち明けられなかったのも無理は無いが、先生の気持ちはよくわかったよ。

だいたい先生の兄さんに対する態度はオカシイと僕は前から思っていた。

知的で優しくて美しくて清らかな兄さんは、優秀な生徒の集まる名門アッシュフォード学園内でも大変な人気者だ。
その兄さんに悪意を抱くなんて、気の狂ったイレブンのナイト様と、見るからに馬鹿そうなくるくる頭の皇帝を除けば、ありえるわけが無い。
ましてヴィレッタ先生はああ見えて根は優しい人だ。


そんな考えに至ったとき、丁度くるくる皇帝から僕に内密での相談電話がかかってきた。

「実は特別プロジェクトのための監視役をもう一人増やさねばならないのだぁぁ!」

「局員の中でルルーシュの偽家族が務まりそうな者はおるかぁぁ?」

例の巻き舌で聞かれた時、僕は迷わずヴィレッタ先生を推薦しておいた。

他の局員は信用できないし、兄さんにラブで僕には優しいヴィレッタ先生が最も相応しい。
それに彼女は僕と兄さんの人には明かせぬ闇の顔を詳しく知っている。
知った上で僕を可愛がってくれ、兄さんにラブなのだ。

そうはいっても兄さんが誰かと結婚してしまったら僕の特権である兄さんと手をつなぐ行為を多少譲らねばならない。それがすごくイヤだったが、よく考えるとヴィレッタ先生は多分そういう事は望まないだろう。

散々僕に「10才を超えてまだ手をつなぎたいなんてアホだ」なんていってたぐらいだから30才手前の先生が兄さんと手をつなぎたがるわけがない。

一説によると結婚した男女は一緒のベットで眠るらしいが、寝相の悪そうなヴィレッタ先生の手加減ナシの蹴りや肘鉄・裏拳が入ったらか弱い兄さんなんて一撃でお陀仏だ。
ヴィレッタ先生にはそこのところをよく説明したら分かってくれるはずだ。
先生だって愛する人が朝、冷たくなっていたら悲しいだろうし、快く僕に兄さんを譲ってくれるはずだ。

風呂も一人でゆっくり入るのが好きと言っていたから今までどおり僕が兄さんと入れるだろう。それに先生はツンなので、他の女共のように兄さんにまとわりつくこともしないだろう。

ちょっと片付けや洗濯物は多くなるし、食費も上がるし酒代もかかるが、こんな女性は他にはいない。


僕はヴィレッタ先生をを絶対に絶対に逃さない。
どさくさに紛れてぼくがキューピッドとなっての兄さんの嫁にいただく。

そうすれば頭脳の兄さん・馬鹿力のヴィレッタ先生・可愛い弟の僕の3人で兄さんに近づく敵は強制排除し、皆で末永く幸せに暮らせることだろう。

どうせ嫌がってるのもポーズだけ。(昔の僕のように)
さっさとまずは偽姉になるがいい。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





京都の小さな別荘で僕らは姉さん(偽)を待った。

皇帝陛下の特殊プロジェクトはここ、京都で密かに行われることになっている。

C.Cはアッシュフォード学園に現れる気配も見せない。
そこで陛下は僕の他に腕の立つ偽家族を一人つけた上で連休の3日間を東京より警備の薄い京都租界で過ごさせると決めたのだ。

でも、陛下の思惑通りなんかには行かせない。
可愛い弟の僕と、兄さんラブなヴィレッタ先生のの力でC.C接近を絶対に阻止してみせる。
頑張ろうね先生!!


もう兄さんには新たなる記憶が刷り込まれている。
陛下は母親であるマリアンヌ様の記憶をベースに偽姉の記憶を造りだした。(さすがに妹設定は厳しいし)

ヴィレッタ先生はマリアンヌ様のように庶民の出でありながら軍校を経てナイトメア乗りとなり、貴族にさえなった。経歴は似ている。
他にも共通点はいくつかあり、僕とナナリーが入れ替わってもさほど違和感が無かったように、先生とマリアンヌ様が入れ替わってもおそらく大丈夫だろう。

さらにこの情況……仕事で忙しい父母が、僕らのために別荘を用意し、ブリタニアで体育教師をしている母親代わりだった姉さんをも呼び寄せてくれた……と言う記憶も兄さんに与えられた。

そうとも知らず、兄さんは朝からそわそわしている。



ピンポン……と呼び鈴がなり、玄関を開けると丈の長い淡い紫のワンピースに真っ白いつばの広い帽子を被った先生が引きつった笑いを浮かべて立っていた。

先生は普段けばけばしい服装を好んでいたけどこれは凄く似合ってる!!
とっても可愛い、見直したよ!!
先生って喋らなければ美人だなぁ……て僕もずっと思っていたけど、兄さんって実は目が高かったんだ!
お似合いだよ、二人とも。ちょっと寂しくて涙が出るけど、そんな事思っちゃいけない。
兄さんの幸せのためなら僕は何でも出来るんだ。

「姉さん、会いたかった!!」

兄さんは少し瞳をうるませてヴィレッタ先生を抱きしめた。

その瞬間、先生の肘が見事に兄さんにキマリ、兄さんは気を失った。

「いきなり何をするんですか!!!」

「う……すまん。頭ではわかっているのだが、つい体が勝手に・・・。」

「本当にもうヴィレッタ先生は困った方ですね。」

照れるにしても限度があるだろう。
兄さんはか弱いんだからそんなに乱暴に扱ったら壊れてしまうよ。

「これも任務です。きちんとやってください。」

照れ屋の先生には口実が必要だ。『任務』は軍人の先生の良い口実になるだろう。







ヴィレッタは困惑していた。

「任務……。」

任務ならとこれまで手のかかるジェレミア卿の面倒も見てきたし、10歳近く年下のイレブン上司にも我慢して仕えた。←イヤだけど皇帝から押し付けられた

何故に?と首を傾げたくなるようなミニスカートで体育教師もやった←皇帝陛下から支給された。

教師と司令官の兼務だけでもクソ忙しいのに、やりたくも無い水泳部の顧問もやった。←これも陛下の指示

しかし、ルルーシュの姉になるのだけは我慢できない。

あのうっとおしいクルクル皇帝の馬鹿息子と言うだけでも腹立たしいのに、私が弟のように思っているロロをいつも間違った方向に導こうとする憎っくき奴。いわば天敵なのだ。

筋肉の薄い、男のクズの見本のようなルルーシュと違ってロロには天性のバネと身体能力がある。
今は華奢だが鍛え方次第では、雄々しくたくましい漢となれるのだ。

それを……。
それを……。

ええい、思い出しても腹が立つ


まぁこうなったらしょうがない。
開き直ってルルーシュの姉ではなく、ロロの姉となったと思っておこう。
奴を立派な漢とするために、私は努力を惜しまない。
嫌な任務だが、チャンスと思うほかはない。

「姉さん……。」

ルルーシュがリビングのドアを開けてふらふらと入ってきた。

ちっ、もう気がついたのか。しぶとい奴め。

「兄さん大丈夫?もう少し寝てる?」

ロロも心配そうに後に続く。
ルルーシュをベットに寝かせてからずっとロロは奴に付き添っていた。

お前が甘やかすからルルーシュが益々軟弱になるのだ。
授業をサボるルルーシュをとっ捕まえて少しは男らしく仕込んでやろうとしてもいつもこっそり逃がしやがって。
おかげで奴は18歳の男盛りだというのに幼稚園児よりも体力が無い。

「全く、貧血ごときで倒れるなんて軟弱な奴だ。姉として恥かしいわ!」

倒れたのはもちろん貧血のせいではないのだが、この苛立ち。ルルーシュにぶつけずにははいられない。

「ヴィレッタ姉さん、なんて事を!!」

食って掛かるロロを鶏がら兄貴は手で制した。

「…………申し訳ありません」

ルルーシュは、瞳をうるましてうなだれた。

へ?

てっきりあの小賢しい口で反撃してくると思ったのに、奴はほろほろと泣き出した。

「ヴィレッタ姉さん酷いや!。」

ロロまでルルーシュを庇いつつ、もらい泣きしている。

これでは私が弱いものいじめしているようじゃないか

「俺……姉さんが帰ってくるのが嬉しくて嬉しくて、昨日はあまり寝られなくて……。」

「そうですよ!
 兄さんは先s……じゃなくて、ヴィレッタ姉さんが帰って来るのをそれは楽しみにしていて……料理の下ごしらえも徹夜でしてて、別荘だってピカピカに磨き上げて……それなのに……うう……ぐすっ……」

「う……す、すまない。そうとは知らず申し訳ないことをした。」

ん?
今一瞬ロロがニタリと笑ったような気がするが、気のせいか?

「姉さん、俺、一生懸命夕飯の準備をしたんだ。すぐ仕上げるから一緒に食べよう。」

私が謝ると気を取り直したらしいルルーシュがにっこりと笑う。

……調子が狂う。
今のこいつはまるで小さな子供が母親を見上げているかのようだ。

……そうか。

そうだった。

私と言う存在の元になったのはマリアンヌ様。
ルルーシュが幼い頃突然に失った憧れの母親。



わかってはいるのだ。

こいつも可哀相な奴なのだ。私は奴のデータを全て持っている。


幼くして父に捨てられ、母を惨殺され、わずか10歳で妹を守る小さな大人とならなければならなかった。

そこまでの悲壮さは無かったけれど、私も弟達を守りながら育てて来た。
こいつの気持ちは良くわかる。

しかし私は軍人だ。
そんなものをいちいち解っていたら仕事になどなりはしない。

仕方がないのだ。


今の私はクルルギのように冷たい瞳をしているのかもしれない。
奴もほんの1年前までは自分を陥れたジェレミア卿を身を挺してかばうような奴だったのに、今では日本を売り、親友を売り、諸外国で殺しまくり、死神と呼ばれるようにさえなった。

それは、仕方のないことなのだ。
ルルーシュやロロにはわからないかも知れないが・・・。

でも、ふと心に魔が差した。

どうせ『仕方がない』のなら……任務なのなら……ほんの一時、こいつらの優しい姉を演じてやろうじゃないか。

そうしたところでこの3日間のプロジェクトが終ってしまえば再び記憶は書き換えられ、ロロはともかくルルーシュには私が姉であった事さえ記憶には残らない。
まして、もしC.Cが現れたならルルーシュは存在ごと消えるのだ。

私が扇の元で一時の安らぎを得たように、偽りの安らぎでよければ与えてやってもいいのではないか。そう思えた。

……後から考えると、このときは本当に魔が差したとしか言いようが無いのだが……。




その2につづく



ロロ、ちょっと早いけどお誕生日おめでとう!!
そしてルルーシュ、誕生日には家庭の事情でSS書けそうにないですが、このSSは二人に向けてのプレゼントなので(←すごい迷惑でしょうが)勘弁してね・・・。

ナナリーごめん。さすがにこの設定では出せませんでしたがナナリーも大好きです。
お誕生日おめでとう!!



じいちゃん入院中に必死にこのSSを書き上げたものの、気がついたら随分長くなってしまいました。
前の時みたいに分割して毎週木曜日に予約投稿します。
なるべく隙を見てサーチやご案内に載せなおしますが、できない時もあると思います。(特にぎあすサーチは画面が派手な上に登録まで窓をいっぱい開かねばならないのでつらい!!)

今、分割作業をしていますが、多分3回に分けると思います。
ロロは相変わらずですがルルーシュやヴィレッタはいつもより気持ち悪いかも?
先に謝っておきます



偽姉弟狂想曲 その2
2009年10月22日 (木) | 編集 |
8年ぶりに姉さんに会えると思うと胸が高鳴ってしょうがなかった。

仕事一筋の父母に代わって俺達の面倒を優しく見てくれたのは年の離れた姉だった。
姉は清楚で聡明で美しくて優しくて転んだ時なんかは

「まぁまぁ、ルルーシュってば。気をつけなさいね。あなたは大事な私の宝物なんですからね

・・・と言ってそっと抱きしめてくれたものだ。

温かく柔らかい胸はとても良い匂いがして心安らいだ。

俺はシスコンなのかもしれない。姉が大好きでたまらない。まぁ、弟の事も大好きなのでブラコンでもあるが。


姉はロロが小学2年生になった時、就職した。
元々は俺達と共に日本に留まれるよう求職の豊富な軍校に行っていたのだが、やはり心優しい姉に人殺しは出来なかった。
そこで、父母のコネのある本国で教師の職に就いたのだ。

突然の別れに俺とロロは泣いた。
中学生以降は全寮制のアッシューフォード学園だが、初等部には俺達の他に寮生は居ない。

両親の寄付金が効いたのか、クラブハウスを改造した1室にロロと住む事が許されたのは幸いだったが、それでもつらかった。
これからはもう誰にも甘えられない。
俺がロロを守っていかねばならないのだ。
とても心細い思いをした。

でも姉に帰って来て欲しいという事は出来なかった。
姉のきれいな手を血に染めるなんて事は元から反対だったし、今思えば姉を軍隊にやらずに本当に良かったと思っている。

ブリタニアのあの露出の多い女性用パイロットスーツはちょっといただけない。

何であんなにハイレグである必要性があるのだ。
何であんなに胸を強調するデザインである必要性があるのだ。

たった14歳のナイトオブシックスでさえ可哀相にへそ丸出しの危ないカットのパイロットスーツを着せられている。
今ごろ親兄弟は泣いているぞ?

ブリタニアの皇帝は髪型が現すとおり、本当に恥かしい変態だから、超美人でグラマーな姉なら奴の命令で水着のようなきわどい破廉恥なパイロットスーツを着せられてもおかしくない。

この世で最も清らかで心優しい俺の姉さんをそんな目にあわすなんて・・・。
うっ・・・考えただけでめまいが・・・・・・。




8年ぶりに会った姉は益々綺麗になっていた。
清楚なワンピースが相変わらず似合っていたし、風に揺れる長い髪がとても女らしい。

「姉さん・・・!」

と駆け寄った所で記憶が途切れた。
後で聞くところによると貧血だったようだ。

昨日は嬉しくて中々眠れず朝方まで台所に立っていたからそのせいかもしれない。
無様なところを見せてしまったと苦笑しながら姉さんに会いにいったら、いきなり『軟弱者!!』と罵倒された。

・・・とても悲しい。
やっと会えたのに。
弟の前だと言うのに涙が止まらなかった。

ずっとずっと会いたくてたまらなかったのに、そう思っていたのは俺だけなのだろうか?


「ロロ・・・。姉さんは俺の事、もう嫌いになってしまったのだろうか・・・・・・。」

キッチンに行ってから消えそうな声でそう問うと

「何言ってるんだよ。姉さん、時差できっと気が立っていたんだよ。
ちゃんと謝ってくれたじゃない。
それより夕食を仕上げちゃおう!僕も手伝うし、兄さんの素晴らしく美味しい料理を食べたらきっと姉さんも喜んでくれるよ。」

とにっこり笑って励ましてくれた。
なんというカワユイ弟だろう!!

ほら、俺がブラコンになってもしょうがないじゃないか!!!!!


「そうだな・・・。」

俺は余計な事を考えず、料理に没頭する事にした。







ヴィレッタは悩んでいた。
早くに母親をなくしたルルーシュのため、優しい母親のような姉になってやろう。
そう思い立ったはいいが、何か早まったような気もしていた。

だいたいルルーシュにかかわるとろくな事にならないのは実体験済みだ。
でもルルーシュも哀れな奴なのだ。
不幸度は多分ロロとたいして変わらない。

私は姉として生きて来たので弟タイプにはどちらかと言うと弱いほうだ。
でもそういえばロロに抱いたような感情をルルーシュに持ったことは無い。

その原因は多分、奴と私の過去にある。

思い出すのも忌まわしいが私とルルーシュが初めて出合ったのは約1年と3ヶ月前だ。

初対面のその時、ルルーシュに大事な愛機をギアスでかすめ取られ、始末書は書かなきゃいけなかったは、同僚に「頭大丈夫?」と嫌味は言われるは、「ナイトメア1体がどんだけ高価かわかってるのかっ!!」と怒られ減給されるはで散々だった。

それでも何とか立ち直ったら今度は上司ジェレミアがゼロのギアスによって失脚させられ成り上がり計画がパーに

ウチには弟が4人もいるんだよ!!
私が成り上がらないと庶民の子沢山じゃ全員大学に行かせてやれないんだよ!!
弟達の頭じゃ費用の安い国公立は無理だから一人頭年間100万掛かるんだよ!!!

それで諦めずに一発逆転を狙ってゼロの正体を追っていたらチャンスにめぐり合い、

「この働きは上層部にも・・・。」

とゼロの側に居た善良そうな少女に声をかけたら、そいついきなり私を撃ちやがった。

その後私は記憶を失い、ゼロの手下であるイレブンのテロリストと記憶を失ったまま深い中になってて・・

ああ、最悪だ!!!

だめだ。
せっかく優しくしてやろうとしていたのに何か逆にむかむかして来た。

いかん。今奴はそんな記憶、一切無いのだ。これでは流石に大人気ない。
ルルーシュもロロ同様、父母に育ててもらえなかった可哀相な子供なのだ。

もう決めたのだ。可哀相な境遇にあるあの子達に優しくしてやるのだと。


・・・ではまずやるべきは料理の手伝いだろう。



キッチンに行くとルルーシュが手際よく調味料を混ぜながら肉を焼いていた。

「・・・ルルーシュ。さっきはすまなかった。私も手伝う。何をしたらいい?」

「え?じゃあ・・・そこの.新玉ねぎを5mm幅にスライスして水にさらしといていただけますか?」

ルルーシュは私の顔を見て一瞬目を見開いた後、それはそれは嬉しそうに微笑んだ。

ああ。いい顔して笑うじゃないか。
こいつもあのくるくる皇帝の被害者。

過去は忘れて優しくしてやらねば。

「・・・ああ、任せろ。」

こう見えても料理は得意だ。
小4の頃から仕事で忙しい母に代わって弟達のお弁当を作っていたし、3丁目のヴィレちゃんと言えば近所でも有名な料理上手な女の子だったのだ。

見るがいい、この包丁さばきを!!

一瞬でスライスを仕上げ、いい気分で居たら、ルルーシュが引きつった顔で私の手元を見た。

「姉さん、何をやっているんです!!.新玉ねぎは5mm幅にスライスです!!何で3mm幅にスライスしているんですか!!」

ルルーシュが青ざめて叫ぶ。

「は?
そんなのたいして変わらないだろう。それとも定規でいちいち測って切れと言うのか?」

「当たり前です。」

と今度はロロが言う。

「兄さんほどの達人ならともかく、僕だって兄さんの言う通り最初はいちいち定規で計っていました。
先生、そんなことも出来ないんですか。」

と偉そうに言うと、定規を私によこした。

く・・・なんて嫌な兄弟だ。
こんなところばっかり息ぴったりだ。

「まぁいいです。では姉さん、ここにある蜂蜜、レモン、ヴァージンオリーブオイル、塩、胡椒をよく
  混ぜてドレッシングを作って下さい。レシピはこれです。」

とルルーシュがとりなすように言う。

「ああ、わかった。」

そう言って適当に材料を入れ始めると、

「・・・姉さん・・・料理、なめてるんですか・・・・。」

とルルーシュの低い声が響いて来た。

「ちゃんと計量メモリつきのドレッシングシェーカーを使ってください。(以下ぐちぐちぐち)」

「そうですよ。姉さんは全く(以下同文)」


く・・・こいつら・・・人が下出に出てやってるというのに・・・
だいたい、料理と言うのは○○を適当に入れて、××をぱっぱと振って、△△をじゅっと焼くとかそういうフィーリングでするものだろう。
ど素人が家庭科の授業でちまちま計りながらやるのとは違うんだ。

「やってられるか~!!!!!!」

私はキッチンを飛び出した。

全く・・・ムカつく奴らだ。
出来た料理は確かに極上の味がしたが、料理には自信のある私の作ったものより明らかに味が上で更にムカついた。

くそ。こいつらの優しい姉なんて止めだ、止め!!

私はむすっと黙り込んだまま食事を平らげた。

ルルーシュたちも少しは悪いと思ったらしくうつむいてもそもそ食べていた。ザマーミロ。
鶏がらの分際でいい気になるな。お前らはせっせと共食いでもしてその貧相な体を何とかしろ!!

体と言えば、昨日はスケジュールが一杯で風呂にも入れなかった。
気分転換のためにも風呂にでも入ってくるか。






「どうしよう・・・・。」

兄さんはすっかり青ざめていた。

「そんなつもりじゃなかったんだ。だけど美味しい料理を作りたいあまりつい熱くなって姉さんにあんな失礼な事を・・・。」

「大丈夫だよ。姉さんだって、いつまでも怒っちゃいないって。今お風呂みたいだから出たら直ぐ謝ったらいいよ。」

ヴィレッタ先生はあれでけっこう優しい。
確かにさっきのは僕も悪かったから僕も一緒に謝ろう。
そうしたらきっと許してくれるはずだ。


「そうか・・・いや、後じゃ駄目だ。今謝ってくる!!」

「え?だから今、姉さんはお風呂だって!!」

「昔もけんかした後よく一緒に姉さんと入ったじゃないか。ロロ、お前も来い。」

「えっ!?駄目だよ兄さん!!」

・・・と言うのにこんな時ばかり力強い兄さんにずるずると引きずられいく。


どうしよう。
あの時と同じだ。

僕が弟となった時、兄さんは当たり前のように僕と一緒にお風呂に入ると言った。
そしてそれ以来、お風呂はいつも一緒だ。

機情が収集していた兄さんの日記を見ると兄さんは本当の妹であるナナリーとも一緒に入っていたようだ。
ナナリーは目も足も不自由だ。
一人で風呂には入れない。

まして、風呂には湯が張ってある。
少しバランスを崩しただけでも一人なら溺死だ。

そういう事情もあって兄さんはナナリーが中学生になってもずっと風呂に入れていたのだろう。
ナナリーも別にそれが当たり前で、嫌がっても居なかったようだ。

ただしそれを知ったミレイ会長はビックリしたらしい。
そこで自分の世話をしていたメイドをナナリーのお世話係として送り込み、お風呂なんかも彼女に任せていたようだ。
とはいえ、そのメイドはミレイ会長ではなくアッシュフォード家に雇われている。
アッシュフォードの用事があるときや休みの日は相変わらず兄さんがナナリーをお風呂に入れていたようだ。
どうもその感覚をそのまま僕に当てはめた記憶が作られていたらしい。
まあ、同性の僕なら、たとえ本当の血縁者でなくとも風呂ぐらい一緒にに入ってもいいだろう。
結果としてガス、水道代の節約にもなるし、僕も今では実の兄のように思っているから中々楽しい。
でもヴィレッタ先生はいくら僕らより漢らしいとは言え、一応女性なのだ。

記憶を失う前の行動様式を引きずらせたままヴィレッタ先生を姉と思い込ませるなんて、まったく、あのくるくる頭の変態ドあほ皇帝の考える事はさっぱりわからない。

記憶を改ざんするにしてももっと丁寧にやったらどうなんだ。
あの几帳面で計画的な兄さんとバカ皇帝の血がつながっているとはとても思えない。
ずさんにも程がある。

おかげで兄さんは『家族だから一緒に風呂に入っていいだろう』と一途に信じている。


「待って、駄目・・・本当に駄目だったら!!」

と脱衣所で兄さんを引き止めるため必死で抵抗していたら、バスタオルを巻いたヴィレッタ先生が鬼の形相でガラッとガラス戸を開けた。

「あ、姉さん。俺も一緒に風呂に・・・。」

にっこりと無邪気に笑う兄さんのその言葉が終らぬうちにヴィレッタ先生の正拳突きがキマリ、兄さんが再び気を失ったのは言うまでもない。







その夜、私は何度も悪夢を見た。
もちろんルルーシュの夢だ。

夢の中で奴はクルクル皇帝と同じ髪形をして、学園の朝礼で「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命ずる!!今年の流行はこのクルクルヘアーだ!!」と叫んでいた。そこでまず目が覚めた。


頭を振って寝なおすと、今度は奴は「姉さん一緒に寝ましょう」と迫って来た。
全力で断ると「じゃあ、ロロと寝るからいいや。」と言って私の目の前でロロとうふふあははとピンクのシーツで戯れ出した。

最悪の悪夢だ。

そういえば、そもそもうっとおしいクルクル皇帝の馬鹿息子であると言うのも腹立たしい。

なんのうらみがあるのか現在は私が受け持つ体育の平均値をルルーシュ一人で下げまくるのもさらに腹立たしい。

でもそんなことはまあ、些細な問題といえる。もう奴はエサの身分に見事に落ちたし私は一応男爵にもなれた。弟達への仕送りも問題ないし、我慢も出来る。

今我慢できないのはロロでのことだ。

ロロを初めて見た時には到底好きにはなれないタイプだと思ったけれど、可哀相な境遇を知るにつれ、何とかしてやりたいという気持ちが募っていった。

響団でずっと育って来たロロは人殺ししか知らない。
でもふと見せるしぐさがやっぱり子供で心が痛んだ。

「・・・他に居場所も無かったし。」

奴はそう言ったがそんなことは無い。
私が奴を世間で通用する快活な少年にしてやろう・・・。

末の弟にどこか似たロロを普通の素直で優しい少年に・・・。
行く所がないなら私の弟になればいい。
今更一人ぐらい増えたってどうと言うことは無い。私は男爵だからな。

しかし、そこに障害が立ちはだかった。
ルルーシュだ。
ロロの偽兄である立場を利用して(偽であることを本人は知らないが)ロロをいつも間違った方向に導こうとする。

あんな兄弟関係があってたまるかアホっ!!
見ているだけで寒気がするわ!!
あれじゃロロは一生友達は出来ないし、常識はどんどんゆがんでいってるし、ついにはまるで恋する乙女のようなキラリンとした瞳でルルーシュのことを見るようになった。

憎い・・・。
ルルーシュが憎い・・・。

奴は私の天敵だぁぁ!!



拳を握り締めて起き上がると、がちゃっとドアの開く音がした。

「姉さん、朝食が・・・。」

と言ったまま固まったルルーシュと視線が合った。

しまった。
ちゃんと寝巻きを着て寝たはずなのに、ついいつものクセで眠っている間に脱いでしまったらしい。
何度も嫌な汗かいたからな。
バストを垂れさせぬために夜用ブラはしていたが・・・。

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」

悲鳴を上げたのはもちろん私ではない。
10歳近く年下の貧相な鶏がら男に下着姿を見られたぐらいで慌てる私ではない。

ふん、これだから彼女居ない歴18年の男は。
私の色っぽい下着姿を見て鼻血でも吹いたか?

ふふんと見やればルルーシュは真っ青になってガタガタと震えている。

おい、何だ。その失礼な反応は。まるで化け物でも見たかのような顔をするな。

「ね・・・姉さんが・・・。俺の世界一清楚で優しい姉さんがあんなはしたない下着を・・・。」

そう言うとルルーシュはおいおいと泣き出した。

はしたない下着で悪かったな。
でも趣味の悪い黒ビキニパンツをはいているお前にだけは言われたくないぞ?

腕を組んだまま、無様によよ・・・と泣き崩れる鶏がら男を見下ろしていると、ロロがすごい勢いで駆け込んできた。

そして私を見るなり

「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」

と悲鳴を上げた。

なんなんだこの兄弟は。失礼にも程がある。
こんな美女の豊満な下着姿を拝めたのだからはいつくばって感謝すればいいのに、まるで惨殺死体でも見たかのような・・・ン?

おいロロ・・・お前たしか惨殺死体を見ても顔色一つ変えてなかったろう。
というか、血の池に漬けこんでもへっちゃらそうなのに私の下着姿を見てそこまで恐ろしそうな顔をするのか。
さすがに傷つくぞ。

そう思うのにこの馬鹿弟はさも被害者のようなツラをして、大きな瞳一杯に涙を溜め、

「うわぁん、ヴィレッタ姉さんのばかぁ!!
酷いよ。純真な兄さんを泣かすなんて。
いくら兄さんラブって言ったって、物事には順序っていうものがあるのに・・・。」

とこっちも兄に負けずよよ・・・と泣き崩れた。

あまりにも息の合ったアホ兄弟の馬鹿っぷりに絶句していたが、一瞬置いて、ふと我に返った。
誰が誰にラブだって?

「おい、ルルーシュ。私はお前なんかな・・・。」

涙に暮れる偽弟ルルーシュの襟首を掴み、そう言いかけたところで私の携帯がなった。
あの着信音は・・・まさか!!



下着姿のまま携帯をさっと掴み部屋を出てこっそりと送信者を見る。
やはり・・・恐れていた事が・・・。

「くぉら、ヴィレッタ・ヌウよ。何故わしの計画通り優しい姉のフリをせんのだぁぁ!!
ここでルルーシュに違和感をもたれたら記憶が戻ってしまうではないかぁぁぁ!!」

「はっ・・・!申し訳ありません陛下。しかし!!」

「しかしではない。お前も職業軍人なら任務を全うせよ!!」

陛下はそういい捨てるとぶちっと携帯を切りやがった。

そうだった。
私とロロはともかく、ルルーシュには盗聴器が仕掛けられている。

奴に対する態度は陛下や機情・・・多分クルルギにまで筒抜けだ。
くそ!!仕方ない。

私は悔しさに顔を引きつらせながらどすどすと部屋に戻った。
そこではルルーシュがまだ泣き崩れていた。

私は仕方なく機情が用意した中でも一番清楚な服を着て優しくルルーシュの手を取った。

「ごめんなさい、ルルーシュ。姉さんが悪かったわ。気の迷いだったの。どうか許して頂戴ね。」

と出来るだけ優しく言った。

ン?
こちらを見たロロがまた一瞬二タリと笑ったような気がしたが、気のせいか?

ああ、何でこんな目に。
私は子々孫々まで安泰な暮らしの出来る男爵となったはずなのに。

「姉さん・・・俺こそごめん。こんな事で泣いたりして、男らしくなかったですよね。」

ルルーシュが涙をこぼしながらもやけにキラキラしながらにっこりと笑う。

うっ・・・気持ち悪い。鳥肌が・・・。
18歳にもなってこれは無いだろう。

そう思って固まっていたらロロが私に

「ヴィレッタ姉さん、これで兄さんの涙を拭いてあげるといいよ。」

と、乙女チックなピンクのハンカチをそっと差し出した。

へ?
こ・・・これをルルーシュに使えと言うのか!!

しかし・・・これも任務。皇帝陛下が耳を澄ませて聞いている。
どんなに嫌でも優しい姉のフリをするしかないのか

「・・・・・・・・・・・・・あ・・・あらあら・・・ルルーシュってば随分泣き虫さんなのネ。さ・・・姉さんが涙を拭いてあげるから顔をお上げなさいナ

おえぇぇぇぇぇぇえええええ!!キショイ!!!!
何が悲しくて18才の鶏がら男にこんなキショイ真似を!!
人生最大の屈辱だ!!!

洗面器!!洗面器が今すぐ欲しい!!!!!
そして何もかも今すぐにゲロりたい!!!


「姉さん・・・。解ってくれて嬉しいよ。」

ルルーシュはキラキラとした光を飛ばしたまま、嬉しそうに微笑むとひしっと私に抱きついた

「良かったね、兄さん!」

ロロも涙をそっとぬぐいながら微笑んで見守っている。

おいコラ、こんな時こそお前の大スキな馬鹿兄を私から引きはがして連れて行けばいいのに、何で温かく見守っているんだ!!

だいたいお前らテロリストと暗殺者だろう。
何でそんなにほのぼのと涙ぐんでいるんだ。

そうだ、ルルーシュをロロに押し付けよう。

「ロロ、ちょっとルルーシュと買い物に行って来てくれないか?部屋に花を飾りたいんだ。
そうだな・・・出来たら花かごにしてもらってくれ。」

「・・・うん?いいよ。」

「姉さんが大好きなピンクのバラとかすみ草でいいかな。あと、ガーベラも好きでしたよね。」

「ああ。それでいい。」


ふう。やっと奴らを追い出した。
私は別に花なんか好きじゃない。食べられるわけでもないし、毎日水を与えるのだって面倒だ。
でもまぁこれでしばらくはくつろげる。







俺とロロは姉さんに頼まれた花を近くのデパートまで買いに行った。
8年ぶりに会った大好きな姉さんは以前とはだいぶ違ってしまっていたけれど、綺麗な花が大好きなところは昔のままだ。

「どのようなアレンジになさいますか?」

花屋の店員が俺に問う。

「この花かごは姉さんへのプレゼントなんです。だから、出来る限り清楚で可愛くて優しい感じにお願いします。」

「かしこまりました。では、30分ほどたってからもう一度おいで下さい。」

店員に言われて俺達は花屋を後にした。

あと30分もかかるのか。
姉さんが俺達といられるのは今日をふくめてもあと2日。
早く帰りたいのに・・・。

そうだ、この時間を使えばもう一つぐらいプレゼントを選べる。





兄さんが向かったのは意外な場所だった。

え~っと、僕ら、このフロアに足を踏み入れてもいいんだよね?
何となく居づらくてうつむく僕と対照的に、兄さんは店員さんにてきぱきと指示を出している。

「そう、このパンツと・・・あと、そろいのブラを、あ、そっちじゃなくてこの表面積の多いほうを下さい。」

そういえば機情が所持している兄さんの日記にはナナリーの下着を選んできた事を示す記述が何度かあった。
だから女性用の下着売り場も慣れててへっちゃらなんだね。

それにしても兄さんはセンスがいいなぁ。ヴィレッタ先生とは大違いだよ。
この機会に先生も素敵なレディーとなればいい。
せっかく素は美人なんだから。

あと2日間のあいだ兄さんをC.Cから守りきればこの臨時プロジェクトは終る。
でも、相手に対する想いがほんのりと残るのは僕が体験して知っている。

姉としての記憶を失っても、ヴィレッタ先生が素敵な女性になっていれば兄さんは先生に恋するだろう。そうすれば晴れて両想いだ。
良かったね、先生。兄さんと結婚したら先生の大嫌いな掃除からも開放されるよ。
主婦としてはどうなのかとも思うけど、僕と兄さんで掃除も料理も仲良くやるからちっとも気にしなくていいからね♪
むしろシャーリーさんのように図々しく割り込まれる方が困るし。
面倒なお買い物も僕と兄さんで行ってきてあげる。
先生は居間でスルメでもかじってゴロゴロしてくれてるだけでいいんだ。これって主婦的には天国だよね!
だから心配しないで兄さんの嫁においで。

そうそう、先生は兄さんラブだけど、パチンコと兄さんなら多分パチンコの方を愛しているに決まっている。
かなりの時間、僕が兄さんを独占できるのは間違いない。

パチンコだろうとお馬さんだろうとどんどん行っておいで~♪
兄さんは賭け事に理解があるし、きっと止めたりはしない。
その間は僕がちゃんと兄さんの側にいて守っているから心配ないよっ♪♪♪

うん、やっぱり嫁にするならヴィレッタ先生しかいないな!!
嫁さえいればもう兄さんに近寄ってくる女はいなくなるだろうし、僕も安心して過ごせる。

とはいえ、結婚までこぎつけさせようと思ったら、この監視体制の中じゃ無理だ。
だからいつか隙を見て僕ら3人で監視の目をくぐって脱走しようね。
兄さん命の僕と、兄さんラブなヴィレッタ先生が協力すればそれはおそらく可能だ。

そして兄さんを守ってひっそりと暮らすことぐらいはきっと出来る。
みんなで仲良く穏やかで優しい生活を送るのが僕の夢だ。




その3に続く


こんなアホ話に付き合ってくださる優しい皆様ありがとうございます!!
ちなみにナナリーとルルはお風呂本当に一緒に入っていたとおもいます。
あのルルが毎日ナナリーをお風呂に入れないわけがない!!

うちの小5の娘もへっちゃらでパパとお風呂はいってるし、別に普通に楽しいみたい。
そもそも最近まで家族全員で入っていたし。←流石に娘らがでっかくなって狭くなったので2・2か3・1に分かれているけど。
家族でお風呂って普通・・・ですよね

マリアンヌ様はブリタニアの中では露出が余り無い服だったので少なくともルルナナの前では清楚な人だったと思います。それ以外はハチャメチャそうだけど。表向き優しい良いママでもあったようだし。
ルルナナの服も可愛いヒラヒラだし、けっこう少女趣味ですよね。